『なんげえはなしっこしかへがな』

 小学校低学年の子どもたちに『なんげえはなしっこしかへがな』(北 彰介/文 太田大八/絵 BL出版)を読み聞かせしました。果てなし話が七話、津軽弁で書かれている昔話集です。つたない津軽弁で語らせていただきました。
 話を分かってくれるかしら?途中で飽きないかしら?などと始める前は思っていたのですが、いつも言葉尻を捕らえて冷やかす子も真剣に聞き入っています。これは意外! 何万もいる子がっぱが親がっぱの後に続き川に飛び込む様子を語った話では、最後に八年と八十八日かかったで終わっていますが、どの話の終わりにも出てくる「○○年ど○○日かがったどせ」を聞くと子どもたちから歓声が上がっていました。お話を楽しんでくれたようです。
 読み終えた後の子どもたちの満足そうな顔。昔話は語りの文化なのだなと改めて感じさせてくれた絵本に出会えました。

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