増えすぎたツルハシ #2
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増えすぎたツルハシ #2
月日は流れ
村は、大きくなり人も増えた。
しかし、村長は困っていた。
人が増え、村は賑やかになった反面、
ツルハシロボットの稼働だけでは
村人全体の生活を賄えない額に直面していたのだ。
そんな中、遠く離れた貧しい村があった。
土地は枯れはて、作物を育てる事も困難、
村人は飢えていた。
ある日、通りがかりの旅人が言いました。
「遠く離れた村に、村人が自由に、そして空腹なく暮らす村がある」と。
藁にもすがる思いで、貧しい村の村人は
大所帯で大移動を始めました。
カンッカンッカンッ
カンッカンッカンッ
ツルハシの音が鳴り響く村を、初めて目にした貧しい村の村人たちは、
豊かな土地、幸せそうに暮らす村人を見て胸を膨らませます。
貧しい村の村長が、村長と話します。
貧しい村の村長「どうか、この村の村人として招き入れてもらえないか。」
つづく
お花の騎士