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お宝保険

昔に契約した保険には「お宝保険」と言われるものがあります。積み立て型で予定利率が高い保険の俗称です。

積立保険は字の通り、毎月の保険料を積み立てて(支払って)、一定の時期や期間に保険金を受け取る、とても貯蓄性の高い商品です。「個人年金保険」「終身保険」「養老保険」「学資保険」などがあげられます。

積立保険には「予定利率」が設定されています。これは保険会社が「この利率で運用します」と契約時に約束した利率です。この利率は金融情勢により変動しますが、当時は今では考えられない高利率が設定されていました。

2024年現在の予定利率は「0.5%」です。私はニッセイの年金保険を1本契約しています(全期前納払い)。契約年は1998年で予定利率は2.75%、契約期間は35年です。毎月の保険料は11,300円、年額72万円の10年確定です。

ざっくり計算すると、「約475万円払いで720万円もらえる」ことになります。年金保険のお得度を示す「返戻率」は151%とまさにお宝です(現在は高くて108%前後)。毎年の生命保険料控除も受けられますので、更にお得です。

ちなみにこの保険金受取りには、もちろん税金がかかります。契約者と受取人の名義、一括か分割で受け取るかで所得の種類が異なります。一例として契約者と受取人が同じ場合、一括だと「一時所得」、分割だと「雑所得」で計算します。

予定利率や返戻率は低いものの、金利がある世界になった現在では積立型保険は魅力ある商品です。ですが、本質は預金ではなく保険です。ほぼほぼ契約期間を持ち切るのであればお得ですが、途中解約するとお得どころか大損する可能性があります。

保険はマイホームに次ぐ高い買い物と言われています。掛け捨て保険でなければ続けることが前提なので、長期のライフイベントを見据えての検討がとても大切だと思います。



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