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大家とプロパンガス屋さん①

家庭用ガスには主に都市ガスとプロパンガスがあります。都市ガスは配管を使って供給するガスです。プロパンガスはボンベに液化ガスを注入して、各戸に配送するガスです。

ガスの価格は都市ガスとプロパンガスでは大きな差があります。結論から言えば都市ガスのほうがリーズナブルです。単純に同じ立米で比較すれば、その差は2倍以上、もっとかも…。

まずは基本料金。都市ガスは使用量が増加するに伴って高くなります。プロパンガスは一定の場合が多いです。次に従量単価はどちらも使用量が増加するに伴って安くなります。

あとは都市ガスは会社内は各プラン別で料金は変わるものの、基本同一です。プロパンガスは供給会社によって大きく変わります。

ここで大家との関連性。「プロパンスキーム」と言う言葉をご存じでしょうか?主にアパートを建築する際に、プロパンガス会社が建築費の一部(ガス供給設備やガスコンロなどの消費設備はもちろん、エアコンやインターホン、ウォシュレット、wifi設備や宅配ボックスにも至る)を負担し、それを長期間に渡りガス利用者から回収する手法です。よって大家(建築主)の懐は痛みませんが、ガス利用者(居者さん)はとても高いガス料金を負担する事になります。

都市ガスが使える都会地域のアパートが、プロパンガスになっている理由のひとつです(プロパンガスは都市ガスが無い地域の重要なガス供給方法ですし、カロリーが高いことから飲食店の多くがプロパンガスを採用しています)。

そしてとうとう、大家は得で利用者は損である商流にメスが入ります…(続く)。

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