湧水の桃源郷
朝一神社参拝を終わらせた方々のお顔はすっきり晴れやかで、こどものくにのクラブハウスに集ってめいめいに朝の時間を楽しんでいます。
ここで作られるドーナツ、とくにマラサダは最高においしくって😋
ハワイの味を余裕で超えているのではないかと本気で思っています。
コンチネンタルブレックファーストもまたおいしそうじゃありませんか!
あまり朝ごはんをたくさん食べない派の我が子はきっと盛大に残すだろうなと思ってみていたら、ガブガブと貪るように食べておりました。
そうやって外で大喜びして食べている姿、なんだか私がお家で食べさせていないみたいでよろしくないじゃないのよ。。。なんて母の思いはつゆ知らず子供は満腹。
朝の海と空と緑を眺めつつ、女子たちのキャッキャと喜ぶかわいい声を聞きつつしているうちにくまちゃんが到着して、ご一行はさらに盛り上がりを見せます。
9時過ぎまでのんびりモーニングタイムをみんなが笑顔で楽しんだのでした。
いけるのか、湧水の地
当初の予定ではこどものくにを出発して宮崎駅でお泊まりでない組が乗車したら、あとはまっすぐ霧島神宮古宮趾に向かう予定でした。
でもじつは2日前くまちゃんと打ち合わせをしたときにこんな会話があったのです。
🌺「霧島神宮古宮趾って神社ではないし、手水舎的なそんなものあったか定かではないんですよね」
🐻「ないかもねえ」
🌺「でもなんか前日にですよ、みそぎ発祥の地〜とかいっておきながら手水舎パスとかちょっとどうなのってかんじじゃないですか」
🐻「うんまあ、なんにせよ口は清めたい」
🌺「相談なんですけど、古宮趾に着く前に湧水ポイント寄っていいですか」
🐻「なにそれ、いいじゃないの」
非常にノリのよいくまさんで大変助かります。
実は霧島神宮古宮趾の手前には友人が教えてくれた湧水ポイントがあるんです。
そこは湧水というよりも給水所ってかんじの場所で、霧島山系の恵みの岩清水をなんぼでも汲んでいける相当に太っ腹な場所になっております。
たしか水質調査とかもされていて、飲んだらとってもおいしい。
硬すぎず軟すぎず、ミネラルをたっぷり含んだ感じのお水。
その場所に立ち寄ることができたら大人も子供も休憩しながらトイレタイムもありつつ、そして喉も渇きも潤せる!
しかも料金は無料👍
最高によきポイントを思いついた自分にはなまるをあげよう!
と思ったけれども大きな道路から入っていく道がけっこう狭くて、そもそも大型バスが入れるのか不安。
というわけで1日目の終わりに運転手さんに相談していました
🌺「ここなんですけど、いけますかね」
🐤「あ〜よくわからんす」
🌺(断られたらいやだわ)「駐車場とか広かったです!」
🐤「うーんでもここ入るところがちょっと難しいかも」
🌺「そこをなんとか!」
🐤「いやなんとかならんけどwでもこのバス会社この地域から来てるから、ちょっと営業所に帰って聞いてみます」
まじすか!
それ知らん事実でした👀
えっ近所のバス会社に頼んだし宮崎発着かと思ってたけど、違うん?!
というわけで朝おっはよ〜の元気なご挨拶の後に再度聞いてみました。
🌺「あの道通れそうですか?」
🐤「無理です!」
ずこー😂!
一言で終わったやん
🐤「だけどですね、そのちょっと先に車停められるところがあるんです。歩いて1分くらい。だから一旦道で降りてもらって、私そこで待っているのでそんな形でいかがですか?」
えっ!?
起死回生チャンス到来⁉️
google mapで見てみてもよくわからなかったけど、昨日もどられてからジモティ運転手仲間さんに聞いてみたらそこを教えてくれたらしいのです。
🌺「くまちゃん、湧水のところいけます🥹」
🐻「やった〜!!」
というわけで当日に予定変更のサプライズを皆様にお伝えし、バスは霧島方面に向かって走り出したのでした。
車酔い続出のバス車内
1日目は全く順調でみなさんおおいに飲んで食べて、なんならいろんな方向を向いておしゃべりしていたのですが、どうにもなんだか顔色のすぐれない方々がちらほら。
昨日ははしゃぎまくって、いちばん元気だったそうたくん(さぁやの息子、小2)の顔から表情が消え失せて、とにかく死んでる色してる。
🌺「そうたくん、どした?!」
👩「飲み薬忘れたっす」
🌺「ていうかさぁやちゃんはすでに酒を飲んでいるな?」
👩「うぃっす!」
どうやら乗車前から飲んでいたらしいのだけど、それが祟って1時間も経たないうちにさぁやも同じ顔してた。
かわいそうなやつらだ!
霧島方面は思いっきり山のほうで、やはり曲がりくねった道が多いからなのか、それとも座る場所が悪かったからなのか、とにかく酔いを催すらしい。
🐻「どうやら気分の悪い人がいるようだね〜。次で降りた時に、僕が酔い止めのおまじないをかけてあげるから言ってね」
なんて天使、くまちゃん。
このかわいくも不思議なおじちゃまの口から「おまじない」というワードが出ても全く違和感ないところがほんとすごい。
このわたし流のくまちゃん礼賛を、同じバスに乗っているわかちゃんはいつもやさしく笑顔で「病気なのね〜☺️」と見守ります。
そんな珍道中を繰り広げながら、一行は例の湧水ポイントに到着しました。
湧水の桃源郷
ここは祓川湧水園といって、湧水の神様の神社も鎮座する水の場所。
4本の塩ビパイプからとめどなく流れる水は水道よりも水量が多く、威勢よく気前よく私たちにお水を差し出してくれるのです。
つぎつぎとお客様がやってきては数十本のペットボトルに水を詰めて帰ります。
大きなタンクで汲みに来る方々もおられるのだけど、ほんとうにいくら水を持ち帰ったところで足りなくなると言うことがなさそうなくらい水は豊富に出ているのです。
もちろん全ての水をうけとめらるわけではないので落ちた水は小川を作り、また他のところへ流れていきます。
ただそれだけの。
それだけの場所なのです。
ただその景色がまあなんというか…
春の小川の輝きをめいっぱいに放散したような、やわらかくあたたかい、想像を絶するキラッキラな景色だったんです。
私の目には降りそそぐ太陽の光が金色で、きらきらとした粒つぶがおりてきているように見えました。
ひらひらと舞いながら戯れる蝶々に、つかまえるわけでもないのに追いかけてはしゃぐ子供たち。
小川の水を思わず手に取りはしゃぐ女子たち。
「つめたっ!」
「きゃっ」
かわいい。。。
なんてかわいいのでしょう。
子どもではありません。
お姉様方がかわいいのです。
小川のほとり、膝を抱えて水を覗き込みその水の流れをひたすらに追っているあのお姉様方全員が童女にみえてしまう。
なんなんだろう、この風景は…
水があって、人がいて。
清浄な場所で、私たちのこころになにも背負うものがないような状態。
手を洗って口をゆすいで、みそぎをしましょうよ〜とやってきたはずの私なのだけど、なんだか洗われたのは手や口よりも心のような気がします。
よくぞこの場所にやってこれたなと。
駐車場に戻る道すがら、カメラマンのとしさんをふくむ全員が
「めちゃくちゃいい場所だった!これてよかった!!」
と絶賛してくれました。
そしてバスツアーが終わった後にみなさんからお写真を頂戴してそれぞれの場面を切り取っていたのだけど、ふしぎなことにこの祓川湧水園の写真はこの1枚しかなかったんですよね。
みんなスマホのこととか忘れて、お水に夢中になっていたんでしょうね。
私もね、撮ってない!
スマホのジンバルをずっと小脇に抱えていた記憶しかない。
そもそも私は動画係なので写真を撮っていない、にしても動画も撮ってない!
(役立たず🥹!)
カメラマンのとしさんがアーカイブ用に回しているのを見かけたけれど、果たしてあのキラキラが映っているのだろうかと考えると…
それはやっぱり映しきれてない気がします。
水が叩かれて細かくなって空気に溶け、それであの場が潤いにみちみちてさわやかな場所になっているのだろうと思うから。。。
手も口も気持ちもすっきり禊いだ一行は、神聖な祭祀の場である霧島神宮古宮趾へとようやく向かうのでした!
さてさて。
次回は空気さえわたり大歓迎をもらった霧島神宮古宮趾。
どんな景色が広がっていたのか、おたのしみに💖