西都原古墳群
西都原古墳群というのは、日本最大級の古墳群として知られ日本遺産にも認定されている宮崎随一の古代スポットです。
東西約2.6km、南北約4.2kmに及ぶ広大な台地に300基以上もの古墳が点在しています。
一帯は公園となっており、古代の雰囲気を味わいながら散策やレクリエーションを楽しめる憩いの場として多くの人々に親しまれています。
春には桜や菜の花、夏にはひまわり、秋にはコスモスと、四季折々の花で彩られます。
ちょうど今はみどりの平野にぽつぽつとコスモスが咲き始めた時期で、このコスモスは毎年11月の古墳祭りに満開の時期を合わせて植えられているのだとういうことを教えてもらいました。
西都原古墳群のなかでも珍しい構造をもつ「鬼の窟(いわや)」は、古墳群で唯一開口した横穴式石室をもつ円墳で、内部の見学が可能。神話ゆかりのスポットでもあり、美しいコノハナサクヤヒメに恋した鬼が一夜で造ったものといわれています。
当初は1時間かけて2か所をガイドさんとともにめぐる予定にしていたのだけど、まず数日前に江田神社でもうちょっと時間使いたいなと思って半分に縮め。
さらに思っていたより江田神社からの出発が遅れたためにダメ元で聞いてみたら、じゃあずらすわね〜となんとも寛大なお言葉をかけてくださって。。。
めちゃ時間おしていったのに、予定していた通りに古墳ガイドをしてもらえることになりました。
待ち合わせの場所で待っていてくださったのは、江田神社で見たように若干古代チックなお洋服とまが玉を装着した元気なおばちゃまと、よぼ…いえ、けっこうお年を召したかんじのおじいちゃま。
あれ、おふたりでガイドしてくださるんですか?と聞いたら
「小学生がいるっていうから、子供を相手する人がいた方がいいかなって思って。まかせて」
ですって🥹
なんて深すぎる思慮でしょうか。。。
実際に行ってわかったことは、こどもたちは古墳にあまり興味ないというか、暗い岩穴怖いし、できれば入りたくなかったらしい。
それよりおばちゃまから聞いたお姫様と鬼の話が面白かったらしくて、私も娘からあとで話を聞きました。
私くまちゃんのこと言ってないのに、なんでゴンちゃんにつながるような鬼の話が出るんだろう。
ちょっと不思議に思いつつ、私たち大人はおじいちゃまといっしょに古墳の解説を聞きに。
ちょい声聞こえんけども?と最初思っていたおじいちゃまでしたが、歴史のことというか…自論を展開しだしたおじいちゃまはそりゃあもう無双で。
そこに天下一品の相槌を打つくまちゃんが居合わせてるから、まあとにかく話が出る出る引き出されまくりです。
おじちゃんの立場としては考古学の先生ではない(元々はそうかもしれないけど、バスツアーのときはボランティアスタッフ)というわけなので、いろいろしゃべってくれるんですね。
なんで九州って銅鐸が出土されないのか?ということから、あれっ祝詞やみそぎ発祥、そして神武天皇というのは。。。なんと、そういうことだったのか!
ということがつながったときの私の衝撃たるや!!!
文字にするとかなり議論を呼ぶのでここでは明確な記述は控えさせてもらいますが…
なるほど今の状況を見てもその説はものすごく納得がいくのです。
そしてやはりそのソースはここ宮崎、日向の地。
ますますもって宮崎人としての誇りがむくむくと湧いて出てきました。
いつの間にやらスカッと晴れ渡る青空と、上空でたなびく薄い雲。
かがやくみどりの大地に、こんもりと盛られた古墳。
ここに眠っていた人も、ここを造ったひとたちも、そしてこれまでここに訪れた歴史のひとたちも皆、同じ景色を見ていたのかしら。
そういうことを思うたびに体の奥で熱くたぎる血潮を感じ、歴史浪漫に頬を紅潮させていた私。
おじちゃまの解説にものすごく感銘を受け、DNAがこぞって「じゃろが〜!!(そうでしょう)」と言っている気がして、意気揚々と足取りも軽くなりました。
そろそろ時間もお昼どき。
宮崎名物チキン南蛮のお弁当を受け取って、芝生にシートのピクニックスタイルで食べました。
みなさま次の予定のハニワづくりまで、資料館に行ったり、そのまま芝生に寝転んだり、思い思いの時間を過ごしました。
くまちゃんはこどもたちを両手に鈴なりにして、資料館でいっしょに土器を見たり土偶を見たり、お絵かきをしてくれていました。
西都原古墳群にある考古博物館は入場無料なので、見ても見なくてもどっちでもいいんです。
そういう点ではほんとうに無料ってありがたくって、みんなの今はゆっくりしたいんだけどな〜だけど損してる〜みたいな気持ちにさせず自由に選択してもらえたとも思っています。
参加者さんのおひとりが「私は寝ます」といってやたら固い決意で寝込みを決めた時、ちょっと不思議な感覚がありました。
この方はけっこういろんなところにみんなと同行しているイメージの方。
ひとりだけ寝てるわ、って私みたいなこと普段からあんまり言わないようなタイプの方です。
先日もボブマーリーの映画にさそったら「いいですね」と言ってきてくれて、レゲエお好きだったんですねと聞くと「初めて聞きました!」とおっしゃる、めちゃ社交的な方だと認識していました。
その方が私激推しの博物館に行かないんだな〜行って私との共通の話題をもってきてくださりそうだからな、とちょっと違和感を感じていたのです。
まあでも、よっぽど気持ちいい時間なのねと。
そんな時間を作れてよかったわと自分の中でなんだか納得していました。
そしたら夜お話ししてくださったのだけど、彼女はあの時間が最高に幸せで自由を感じたということだったんです。
普段の私だったら絶対みなさんと一緒に行っているのだけど、あの時はね、寝ちゃおうかな〜て言って寝て、ほんとうにやりたいことをあえてやれて嬉しかったの
って教えてくれました。
普段私たちは楽しくてやりたいことをやっていると思っているつもりでも、もしかしてその奥にある本当の要望を押さえ込んでいたりするのかもしれません。
その素の要望に気づいて、そしてその素の私が望むことをした時に…
どれだけ体が、魂がよろこぶんだろと思います。
仕事をがんばりまくって金字塔をたてることを目標にしていて、それを成し遂げることもたぶん魂が喜ぶことなんだろうと思います。
けど今はゆっくりしたいなあとか、午前中は寝ていたいよとか、おいしいものをすきなだけ食べたいとか、会いたい人に会いに行くとか、大好きな人に朝おはようってLINEするとか。
考えずにポンと思いついた「これしたいな」って思ったことを秒で行動に移してみることって、やっぱり体(細胞)と魂がよろこび震えるんじゃないかなあと思います。
私もついつい遠慮したり、自分よりも相手の都合とか大丈夫かなあと考えたり、余計に脳を使っていることがほとんどです。
でもやっぱり自分のお願いをきいてあげることって、ほんとうに元気になれる気がします。
あ、この感じ好きかも…って彼女が体感してくださったことが、とても嬉しい午後でした。
ちなみに何度も推している考古博物館はほんとうにかっこいいです。
大きな噴火があって、天と地がひっくり返ったようなことが起きた時代のことや
土器に投影されるプロジェクションマッピングのかっこよさ
おさわりフリーの土器たちに
日用品から神具が登場した経緯など
それはそれはまあ展示の仕方と選ぶ言葉が最高にカッコ良すぎて、ずっとここで時間を過ごしたいと思える博物館なのです。
そして何度も言うけど入場無料!
人が多かったから利用しなかったけど、レストランのお料理もめちゃうま!!展望最高!!
今度宮崎にお友達が来たら絶対に最初に連れて行く場所ですほんと。
青島より高千穂よりも、まずここですね。最高。
おみやげも最高。
造化三神のクリアファイル最高。
さて次は土いじりイベント、ハニワづくりの巻〜。
くまちゃんはいったいどんなハニワを作ったんでしょうか!
乞うご期待☺️