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「ポンコツ丸見え母」の方が、家族が動く。

その日 私はどう頑張っても笑えなかった
子どもが 気を使って話しかけてきても
目を合わせることも 返事することもできなかった・・・

※オチまでちょっと長い文章ですが
只今ポンコツにつき ポンコツ文章のまま 失礼いたします

久々に通級に来ませんか?

不登校中の長男 
クラスに顔を出さない代わりに
通級教室は 居場所的にたまに顔を出していたが
小4になってからは 1回行ったっきりで
まったく足が運んでいなかった

通級の日は週に1回
今日がその日だった 雨も降ったり止んだりしているし
「今日もいかないだろう」そう思っていたが
通級の担任からの誘いもあり

朝になって長男を誘ってみることにした
「今日通級だけどどうする?その後クラブ活動もあるらしいけど」と聞くと
「へぇ。クラブだったら行こうかな」という返事
小4から始まったクラブ活動に 初めて顔を出してみようかなというのだ
そんなこともあるものか! と正直驚いたが
反応しすぎると、長男にプレッシャーをかけるので冷静を装った

母も学校に行きたくない

行かない前提で過ごしていたので
行くのであればと 私も気持ちを急に切り替えなければならなかった

レインコートを用意したり
先生に「クラブ活動は行くかもしれません」と連絡したり 
なんだか気忙しい

それなのに こんな時に限って 急激な腹痛に襲われた
何を隠そう 私も緊張しているのだ

「直前になって、行きたくないって言われるんじゃなかろうか」
という心配に襲われたり
「クラブ活動は廊下で見ていてね」と言われ
気は乗らないけど OK!!と笑顔を作ったり・・・
母も実は 結構な神経を使っており 
母も学校には あんまり行きたくはない

そろそろ出発の時間

「時間だから行くよ~」そう声を掛けた
すると長男は体をよじらせ 表情をこわばらせ
「え〜あの〜。やっぱあ・・・。行かないでいいかな?」

ち〜ん。
やっぱり最後には どんでん返し~!

期待は禁物

「期待した分だけ それが叶わなかった時に 猛烈に落ち込む」という法則があるのだ
(心の叫び:だったら最初から期待させないでもらえますか…涙)

「わかっている いつものことだ」
「私だって行きたくないと思う学校に 長男だって行きたい訳がない」
「先生が準備万端にしてくれた分 申し訳ないと感じちゃってるだけだ」
「行かないことも長男が決めたから それでいいじゃないか」

そう言い聞かせるが 始まったばかりの梅雨にも心からウンザリし
私の気持ちは晴れることはなかった

愛でるのは植物にした

その後 通級の担任へ 「やっぱり行けませんでした」と
涙目になりながらメッセージを送った
毎週のやり取りなのに なぜか今日はブルーだ
気持ちが晴れない

こりゃ家にいたら あかんやつだと思い
「母さんちょっと出てくるね」と言い残し
雨の中 少し先のホームセンターへ車を走らせた

私は気を紛らすために トマトとコリアンダーの苗を買ってきた
子どもに期待を掛けずに 植物を愛でようという作戦である

最近ちょっとずつ 家庭菜園を復活させていたが 
なんだか どんどん増える気がする

買ってきた苗には「甘〜いトマト」と書かれている
今の自分にぴったりだ

母はご飯が作れません

雨の降る夕方に 出掛けたもんだから
母の戦闘能力はゼロであった 

私「ごめん今日はご飯作れん。次男を風呂にも入れられん。頼む、自分でご飯作ってくれんかな?」

長男「OK!サイコロステーキを焼けばいいね。カリカリに焼きまーす!」と

長男は 得意げにフライパンを振るっている

私「ありがとね。それでさ、今日だけ弟と一緒にお風呂に入ってくれるかな?」

長男「え~。でもいいよ。わかった~!ママはテレビでも見ててぇ」

と仕方ないな〜という表情を浮かべ どんなリクエストにも応じてくれた

そして幼稚園から帰ってきた次男までも
「母ちゃんがやばそうだ・・・」と感じ取ったらしく
なぜか洗面所で手を洗っている(いつもは洗わない……)

長男が学校へ行かなかったことの 当てつけみたいになってごめんな
でも今日だけは許して 母も這い上がれない時がある すまん・・・と
床に寝そべっていた

母がポンコツ中の「化学反応」

そうこうしているうちに ネットスーパーの配達のおじさんがやってきた

すると兄弟2人で賑やかに受け取り 冷蔵庫に入れてくれた
次男は得意げに「ママ見て!ボク運んでるよ~!」とか
「おじさんがね、お菓子をくれたよぉ」とか嬉しそうに話してくれる

ついには 普段はあまり遊ばない二人が 遊んでいるじゃないか!
長男は次男に「好きな絵を描いてやる!何が良い?」なんて
会話までしている

母がポンコツなことで・・・
普段は発生しない「化学反応」が そこらじゅうで生まれている(笑)

そんな二人の姿を見ていたら なんだか面白くて元気が出てきた
それでも もう少しこのままで・・・と思いながら
まだ床に寝そべって 静かに二人の様子を見ていた 

~実は 君たちなんでもできるじゃん~
「家事」や「日頃の大変さ」や「母のブルーな想い」も
母一人で 握りしめてないで 
そこらへんに転がしといたら いいんだわ

「母はいつでも笑っていなくちゃ」なんて 固いこと言わずに 
母だって人間だものと 
たまには ポンコツのままでいることにしよう



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