受動的欲求/恐れとカルト
能動的であることは、受動的であることよりも大切であるとされている。千葉雅也『現代思想入門』を読めば、あらゆる価値判断の裏に暗黙の二項対立が走っていることに思い当たることができる。この場合、能動的であることは主体的であることに近く、また積極的であることに近く、それは向上心が”ある”ということに近く、つまりやる気が”ある”ということを意味する。これらは全て、肯定的な意味で用いられる「正解」の側の概念である。特に社会人になると、立場が上の存在から我々のあるべき姿についてこれらの言葉