こんなご時世に出勤しなきゃいけない人とその家族は、お国的には“捨て駒”なんでしょうか?という質問をしたいのですが。

子ども3人育ててると、それなりに居住地に根ざしたママ友ネットワークもあったりで、やっぱり「今どうしてる?」なんて近況報告もチマチマお世辞程度にやりあったりする。

でもね、家族みんなが“ステイホーム”叶ってる家庭なんて、なかなかございませんよ。

「おうちにいてください」って小池さんが真摯に呼びかけてくださってるの、超分かる。

分かるけど、「おうちにいさせてもらえない」んですよ。
夫婦のどちらかがテレワークになっても、どちらかが出勤してれば家族に菌を持ち込むわけです。で、その家族はいつもいつも、脅えて暮らしていくしかない。

うちには、小児ぜんそくの状態が悪くて今年1月にはひと月丸々入院してた6歳の息子と、3歳、1歳の、3人の子どもがいます。
でも、夫はもちろん出勤するわけですよ。
だって、「息子が呼吸器弱いんで、コロナ落ち着くまで仕事休みます」「コロナで入院になっても、子ども3人の預け先ないんで、仕事行けません」なんて、休みの理由にならないでしょ。

夫の会社はいわゆる大手企業で、通常なら、
週休2日確実で有給も取りやすい、
残業もなく長期休みは世間様より早めに始まり遅めに終わる、
普段の生活に有り余る富はないけれど、不安のない暮らしとボーナス時には付加ハッピーも堪能できる、そんな善良なホワイト企業なんです。

でも、このご時世、休みになんない。

時差出勤になったのは、随分前だった。
出勤退勤を1時間前倒しにして、ラッシュを避けるってやつ。そこから、ここは福岡県なもので、緊急事態宣言が出て、午前か午後かのどちらかが在宅ワークになった。

じゃあ、なんでずっと在宅じゃダメなの?
って聞いたら、「パソコンがデスクトップで持ち出せないから出勤しないと仕事にならん」だと。「は?今こそ会社が買えよ、必要な分のノートパソコン」って、私みたいな何にもわかんないシュフは思っちゃうし、言っちゃうわけですが。
そしたらば、「データを社外に持ち出せない」とか。
いや、セキリュティ保護の方法駆使しろや。
だってさ、それじゃ世の中のテレワークの人たちはどうやって仕事してんのさ?って、思いながら、もう脳が憤慨しちゃって言葉もでらんわけです。

何にムカつくって、平然と「テレワークが出来ない理由」をあたかも当たり前のことであるかのように並べたてる夫、もだけど、
その夫の背後にある会社という組織と、
さらにそのバッグにある会社を成り立たせてる、社会の「テレワークでは仕事ができません」っていう暗黙の了解的な社交辞令に、「おいおいそれマジで言ってんの?」って、ほんとにヘド吐きそうに、憤慨してる、ナウなわけです。

だってさ、パソコンとかデータとか工場とのうんちゃらかんちゃらとか、その辺は私まったく分かってないシュフのオバさんだから、
分かんないまま、仕方ねぇんだろうなっておいておくとして、

ほんと脳がカァーっと熱くなったのはね、
夫がね、真顔で言ったんですよ、
「ハンコ押さなきゃいけないから」って。

はーーーーーーーーーーーー⁈⁈⁈
ハンコーーーーーーーーーーー⁈⁈⁈
そのために何千人もいる会社ビルディングの中にいそいそ身を投じにいくのかーーーい⁈⁈
で、ポンして、それ仕事、って。
ハンコポンのために、家族はどれだけの負担強いられてんのかって。

もう、「ハンコポンのための仕事はやめろ」って、ちゃんと安倍さんの発言くださいよ。

物流に携わる方々、医療関係者の方々なんて、もっとリスキーな中で職務に従事してくださってるんだから、俺たちみたいな、ハンコポンで済む出勤しかしてないやつが、出勤することに文句たれてちゃいけないんだよ、とか。

いやいやいやいやいやいやいや、

ハンコポンのために外をウロウロうろついて、それって無駄なリスクを増大するのに加担してるだけなんだから!!
むしろ、今、不要不急な職務を遂行するために外出してる人、それをさせてる企業なんて、
物流、医療関係者をはじめとした、
「生きることを支える仕事に従事する方々」に対する敬意を示す、ことの真逆のことをしてる、んだと、思うわけですよ。

こんなこと、ここに入力してる間にも、
子どもたちは家の中で有り余る体力をフルに使って暴れまわり、
でもそれが、今日と同じように、
明日も元気に暴れる子どもたちを見られるか、と、思うと、
不安、しかないわけです。
この子たちと一緒に、今日を無事に終えれるだろうか。
明日も今日と同じように、この子たちと過ごせるだろうか。
それだけのこと。
それだけのことが、叶わないかもしれない。

ヌルい外出自粛の呼びかけだけして、
「多くの国民が、犠牲になるかもしれません」って。
じゃあ、外出しなきゃいけない人と、
その周りの人は、国的にはもう、
「犠牲になるかもしれない人」でしかない、
切り捨てられた“捨て駒”ってことか、

という解釈、に、なっちゃうわけです。

これから夫がうちに帰ってくる。
夫は玄関からそのままシャワーに直行して、
私はその間、夫が通ったとこ、触ったとこ、その周りに、くまなく除菌スプレーを吹き付けて乾いた布で拭き取ってからの水拭き、をする。

3人の子どもたちは風呂のドアの前に座り込んで、ある子はシャワーの音にかき消されるのに負けじと大声で今日一日の報告を、
ある子はドアにへばりついて自分も入ると喚きながら、またある子は、わざわざそこでしなくてもいいのに!膝の上にノートを乗せてクレヨンでお絵かきをしながら、
それぞれに、夫がシャワーから出てくるのを、今か今かと待っている。

パパとは1メートル離れてね、
って、無理でしょう!!!!

パパと離れて暮らせない私たちは、
もう、「犠牲になるかもしれない人」でいるしかないんでしょうか?
という質問は、どこにすれば???

何も言っても、とりあえず、今できることは、
早寝早起き落ち込まない。
早寝早起き落ち込まない。
早寝早起き落ち込まない!!
呪文みたいに、繰り返しながら。

これを読んでくださった方と、一日も早く、
安心して暮らせる日を、と、共に祈れたら、
嬉しいです。

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