承認欲求などでは無い
私は子供の頃から姉御と呼ばれることが多かった。
内にも外にも下の弟妹などいない(たぶん・・・)ゴリゴリの末っ子なのに。
本当に子供の頃から人から頼られたり相談されることが多く
世話をやいたり手助けしたり・・・なぐさめたり元気づけたり・・・
家のお手伝いも母は私ばかりに頼む。
転がってテレビを見ている父や姉に頼んでも梃子でも動かぬからだろう。
いつしかお手伝いでやっていたコトは私がやって当然のコトへと変貌し
それが出来ていないと何故かこっぴどく怒られた。
大人になってからも状況は変わらなかった。
特に対人援助職を生業にしていたので人の世話をするのは公私共に当たり前だと思われていたのだろう。
ただ、こちらが誠意を持って優しく丁寧に対応すればするほど
その相手に下に見られて雑に扱われることの多さには疲弊した。
なぜ誠意を真心で返してくれる人がこんなに少ないのだろう・・・
ある日・・・
私とはほぼほぼ無関係な事柄の手伝いや調整を遠回しに依頼された。
直接依頼するのではなく察して自ら引き受けてくれよ~~というような
実にイラつく言い回しが続くので「は?なんで?私が?」ときっぱり断った。
「えええ~~なんで?!なんで?!」
「みんな助かって感謝してくれるよ?」
この言葉で私は一気に目が覚めた。
私を私的に頼ってきた周囲の人は私が頼られて世話をするのを喜んでやっていると思っていたようだ。
手伝いや世話をさせて承認欲求を満たさせてあげてるんだから感謝してよね!・・・くらいのスタンスだったのだろう。
冗談じゃない
友達が困っていたから助けたかった。
母が忙しいから手助けをした。
周囲の人が不便な思いをしないために動いた。
それが至極当然のことだと思っていたからだ。
少しづつ身辺整理をしてちょうどコロナの感染対策との絡みもあり
私は周囲の人と適切な距離をとることが重要だと気持ちを切り替えた。
私的な頼み事は真心をもって対義してくれる人のみ引き受けるようにした。
正解だった!
ここ最近、優しくて頼りになる友達や仕事仲間などと距離を感じるようになったと思う人がいたら警告する。
優しい人は怒らない
優しい人は無理をする
優しい人は突然いなくなる
自分の一方的な欲求を喜んで満たしてくれる他人などこの世に存在しないと思った方がよい。
みんな
人の心根を敬う努力をしなかったあなたに疲弊して離れていったんだよ。
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