会計の部署で本当に良かった
1年1か月の仮配属が終わり、5月から他部署へ異動になる。
次の部署に行く前に、これまでを振り返ってみた。
会計の部署に配属される前
本音を言えば、この部署になることを知ったときは不安だった。
簿記2級を持っているから一生会計をやらなきゃいけないのか?
会計あんまり好きじゃないから簿記1級まで取ることをやめたのに…。
まちづくりのことを全く学べない部書じゃん!
人事部の方が良かった…。
ネガティブな感情で最初はいっぱいだった。
入社して2か月までは、なんでこんな細かいことをやらなくちゃいけないのか、コピペばっかり、当たり前のことをやるから誰からも褒められない…。
仕事に対するモチベーションは"責任感"だけだった。
でも、目の前のことを一生懸命やっているうちにいつの間にか、ポジティブなものになっている。
この1年1か月がこんなにも尊いと思えるのはなぜか。
なぜ会計の部署でよかったか
一つは「知識」である。
会社は"お金"がとっても大事である。逆にお金の管理ができなければその会社は存続できない。
その基盤となる部署にいることで、どのようなルールの下で、どのようにお金が動き、管理されているのかを知ることができた。
会社法や内部統制、仕訳や会社間取引など、業務をやるうえで会計の基礎を身につけられた。
正直、1年間1か月という短い間では全然足りない。
会計は奥深いし、一生をかけて勉強してもしきれないくらい。
専門性を高めるにはうってつけの分野だということも知った。
会社の基礎中の基礎を知れたことは、今後のキャリアプランにも必ず生きてくると思う。特に上の立場になればなるほど、この知識は熟成されて必要になると思っている。
第二に「仕事の仕方」である。
会計にはほぼ必ず正解がある。
会計は当たり前のことを正確に早くできるかが勝負である。
会計は少しでも間違えたら大きなミスになる。
会計の部署はは最後に作業する部署である。
できて当たり前だと思われること、やらなきゃいけないことを確実にやることがどれだけ難しいのか。身をもって経験した。
・何度も何度も細かいところまでチェックする
・小さな違和感があったらすぐにストップする
・スピード勝負だから優先順位を忘れない
・仕事の頼み方は丁寧に
・当たり前だと思うことは当たり前じゃない、感謝は忘れない
他部署でも学べたかもしれないけど、この辺りはこの部署だからこそ強く学べた部分だと思う。
まとめると"丁寧さ&慎重さ"がこの1年で学べたと思う。
第三に「人」である。
有難いことに、仕事ができる人たちが会計の部署には揃っていた。
誰よりも仕事をし、全員のお母さんみたいに見てくれている旧部長。
仕事では細かいけど、飲みの席だと柔らかくなる新部長。
レスが早く、問題解決能力&人を見る力に長けた次長。
穏やかで雑談が面白いが実は細かく入念に仕事をする課長。
管理職含め、だれ一人残さず、仕事を熱心に取り組む部署だった。
弱音を吐かず、真面目に一生懸命取り組む姿勢を学べた。
仕事とプライベートの棲み分けを学べた。
何事も自分事として問題解決に努める意識を学べた。
人としての学びがたくさんあった。
こんな風になりたいと思える人たちに囲まれた。
(残業はしすぎだとは思うけど….)
結局一番は
これまでを真面目に振り返ってきたけど
結局一番大きい感情は、大好き。
愛があふれてるの。
だから少し寂しい。
同期4人全員で、部署の方ひとりひとりにお礼の挨拶をしたときに
私たちが声をかけると、笑ってくれて。
嬉しい言葉をくれる人がいて。
泣いてくれる人も見て。
とっても胸が熱くなった。
私の大好きな先輩
「本当にみんなが来てくれてよかった。次の配属先はみんなにぴったりの場所になったなと思う。みんななら大丈夫。」
と言ってくれた。
その言葉があまりに心に浸透してきて、泣いてしまった。
1年間1番お世話になったOJT担当
「そろそろ退勤するので、最後の挨拶に来ました」と私がいうと、
OJT担当は「嫌です」と言った。
「私も嫌です」と大号泣した。
辛いことも楽しいこと、嬉しいことも全て分かち合った同期3人
4人全員うるうるしながら挨拶を回った。
4人のTeamsチャットの最後には一人一人の熱い長文が送られた。
泣いたり苦しんだり、その倍笑ったり楽しんだり。
この1年間、あなたたちじゃなかったら、こんなに楽しく仕事ができなかった。プライベートも充実しなかった。
そう、私会社行きたくないなって思った日、無いんだよね。
この部署から離れるにあたって
挨拶の時にほぼ全員から「これからも頑張ってね」と言われた。
その「頑張ってね」が私の背中を押してくれている。
立ち止まりそうになった時にその言葉が、心の拠り所・助けになることがもう分かる。
これからも頑張りたい。
この会計の部署で学んだこと・経験を忘れずに。
登らないと見れない綺麗な景色があることを忘れずに。
フライパンにひく最初の油みたいな。そんな感じの1年間を過ごさせてもらった。
またいつか違う形で皆さんと仕事したい。
そして成長したねとやっぱり言われたい。
大好きです。本当に本当にありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?