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商業科からの大学進学はチャンスが多い!
商業科からの大学進学はチャンスが多いです。
商業科とは「商業を専門に学ぶ学科」と本記事では定義します。
従って、商業を学ぶ総合学科なども含みます。
結論から行きましょう。
それは、商業などの「専門教科・科目を学んだ人たちを対象にした入試方式」があるからです。
大学により様々ですが、この入試では次のような出願要件が必要となることが多いです。(※これらに評定平均の要件が加わることが多いです。)
✅全商検定1級(英語・簿記・情報処理が多い)
✅日商簿記2級
✅商業の単位を20単位以上取得(取得見込み)
例えば、全商検定1級に関して、受験者の多くは商業高校生などの、商業を専門に学ぶ高校生です。
商業を学ぶカリキュラムでは取得できますが、普通科などのそれ以外の学科のカリキュラムでは、この検定を取得することはほとんどないと思います。
つまり、全商検定が出願要件に含まれている入試は、商業高校生などの商業を専門に学んだ人たちを想定した入試であると考えることができます。
そして、その出願要件は商業を学ぶカリキュラム以外では満たしにくいため、比較的、商業高校生は比較的「ライバルの少ない入試を受験する権利」を得ることができるわけです。
言い換えれば、普通科などの他学科の出身者では出願要件を満たせない、あるいは、満たしにくい入試を、商業科の出身者は受験するチャンスを得ることができます。
この意味で、商業科からの大学進学はチャンスが多いです。
さらに、こうした入試は、地方国公立大学や有名私立大学でも行われており、試験科目も「小論文・面接」が多いため、カリキュラム上、普通教科・科目の学習量が少ない商業高校生であっても対策しやすいものとなっています。
また、他の入試に比べて、倍率も低い場合が多いです。
つまり、チャンスがあるということです。
日商簿記2級に関しても同様です。
商業のカリキュラムであれば、全商簿記1級→日商簿記2級のように、段階的に学ぶことができますが、他の学科のカリキュラムでは、簿記に触れる機会はほとんどないと思われます。
従って、出願要件に「日商簿記2級」が含まれている入試もまた、商業を学んだ人たちを想定した入試であると考えることができます。
最後に、商業の単位の要件ですが、これは単に「商業の単位を20単位以上取得、あるいは取得見込み」となっている場合と、総合学科などの他学科の出身者で「商業の単位を20単位以上取得、あるいは取得見込み」となっている場合があります。
これ以外のケースもありますが、多いのは上記のケースです。
これは商業を学んだ人たちにとっては有利な(有り難い)制約と言えます。
なぜなら、普通科などの他学科では、商業を学ぶ(=商業の単位)を取得することはほとんどないからです。
つまり、単位の要件があることにより、ライバルが商業高校生や総合学科生に限定され、他学科のより勉強のキャリアの長い優秀なライバルの参入できないということが考えられるのです。
あくまでもライバルは、同じカリキュラムで学んできた商業高校生や総合学科生です。
特に小論文は商業高校生に限らず手薄になる人も少なくないため、しっかりと準備を行えば、合格ラインを超えることはそれほど難しくありません。
このように、出願要件に商業で学ぶ検定試験や、商業の単位が含まれることにより、ライバルの少ない入試を受験できるという意味において、商業科からの大学進学はチャンスが多いのです。
こうした入試はとにかく情報戦です。
自分の行きたい大学に商業の人たちを対象にした入試はあるのか、その入試にはどのような出願要件(検定など)があるのか、評定平均はどのくらい必要なのかなど、必要な情報を事前に集めて、計画的に準備を進めることが重要です。
本記事の内容は以上です。
☆当塾は「商業高校からの大学進学をサポートするオンライン進学塾」です。
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【執筆者】
・商業高校卒業ながら、苦節10年、京都大学卒業。
・商業高校生専門の大学進学塾「進学塾おはぎ」代表。
・YouTube「商業受験戦略チャンネル」運営。
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