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アスリートの腰痛で見るべき多裂筋の状態。

こんにちは、鍼灸あん摩マッサージ指圧師、トレーナーの大野です。
施術やトレーニングなど、アスリートを中心に幅広く活動させていただいております。

公式LINEができました。

今回は公式LINEができた記念といたしまして、アスリートの腰痛と多裂筋に関する記事を友達追加してくださった方にはプレゼントいたします。
本記事で使用した参考文献は23本。
キーワード:
多裂筋、脂肪浸潤、姿勢制御、運動覚、位置覚、リハビリ

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アスリートの腰痛

さて、アスリートの腰痛に関して。東海大学の運動部に所属する学生1403名を対象にした研究では、腰痛有訴者数は252名(17.9%) で、腰痛の既往を有するもの532名(37.8%)で あったと報告されています。(1)

腰痛自体には多様な病態が存在するため、一概には言えませんが、しばしば問題とされることが多いのが多裂筋です。

多裂筋は腰痛を有する側で萎縮が起こっており、成人においては多裂筋への脂肪の浸潤と腰痛の程度に相関があることが示されています。また、筋細胞内への脂肪浸潤は筋細胞内脂肪(intramyocel- lular lipids:IMCL)への浸潤が腰痛と関係があり、腰痛の軽減につれてIMCLの量が低下したことが報告されています。(2)(3)(4)

アスリートの腰痛においても、この脂肪浸潤や多裂筋の萎縮が起きるのかどうかに関しては、調べた限りは分かりませんでした。そのため、以下は仮説となりますが、実際に萎縮しているかどうかよりも、多裂筋が萎縮してしまうメカニズムや背景が、何かしらアスリートの腰痛と関与している可能性はあります。

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