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ないものを補うより、あるものを磨く関係
旦那さんと一緒になって、もうすぐ7年。
スモールライトがあったら小さくなって、ずっと彼のシャツの胸ポケットに入っていたいくらい、彼が好き。それを言うたら、「え!嫌。鬱陶しい。」と引かれてしまった。シュン…。
冗談は置いといて、私にないものを彼が補ってくれるから、関係が上手くいくのだと思っていた。でもほんまは、彼が私にあるものを磨いてくれるのだった。
自分にないものを相手からもらうって限度があるし、あげてばかりだと相手の持ち物がなくなってしまう。それよりも、美味しいものを半分個こするみたいに、お互いのある物を分け合って、どう輝かせていくかを工夫すると不足感が少ない。
彼は私にキッカケを与える。それを受け取って、自分の中に「あるもの」で望むカタチを作っていく。粘土で遊んでいた頃を思い出す。彼はどんなカタチでも肯定するけれど、「ここをこうしたらさらに、Maiの良さが引き立つよ!」と教えてくれる。人の得意・不得意を見極めて、人の良い部分を輝かせるのが上手。
彼は手を出さずに見守るタイプ。歪でもアドバイス通りのカタチになるように、自分でやる。明らかに違うカタチになる時だけ、軌道修正をするように言ってくれる。
きっと「待つ」のは辛抱が必要だと思う。それでも怒らず、何回でも分かるように話してくれて、挑戦することを褒める。
その影響もあってなのか、私も彼の嫌な部分が見つからない。あるとしたら、靴下を床に放置することくらいかな。3回くらい言い続けたら「お掃除妖精(Mai)が来るかなと思って…」と、言い訳しながら洗い場に持って行くんやけど、2日前から今も無造作に放置されている。←あ、今見たらちゃんと持って行ってた!
私と彼の基準は違う、を念頭に置いている。
私はロングスリーパーの朝型人間。お掃除好き。集中力は持続しないタイプ。彼はショートスリーパーの夜行性。お掃除嫌い。集中すると周りが見えないタイプ。それだけじゃないけど、色んなことが真反対の2人が、「ないもの」を補おうとしたら、どちらかがずっと合わせないとアカンし辛い。
お互いがどうしても許せない・譲れない部分だけは、ちゃんと擦り合わせて納得するまで話して、それ以外は寛容にいたら楽だと分かった。
2人がいつも笑っていて、自分の成長が実感できるのは旦那さんおかげ。でも彼はいつも、「Maiが素直やからやよ。受け取る側が、素直に物事を受け入れられへんと、成長は難しい。」と言う。
私自身のことはそうかもしれへんけど、2人の関係においてはお互いの「あるもの」を持ち寄って、彼がキレイにカタチを作って、整えてくれてる。環境や気持ちの変化があっても、2人が心地よくいられるカタチを見つけてくれるのも旦那さん。
だから彼を嫌いになるどころか、どんどん好きになるんだと思う。