【第1話】バッタモン家族
これが私の家族。
家の中はバッタモン(偽物)、暴力、罵声、不信、依存で溢れていました。
「どこの家庭もこんなもん」と思っていたため、それがおかしいと気がつくまで20年ほどかかりました。
私たち家族に血の繋がりがあっても、「信頼」と「絆」は他人よりも薄いです。無理して「家族」だった気がします。だからバッタモン家族。
2013年8月、バッタモン家族は解散しました。
解散したから、ようやく過去を整理することができそうです。だから、この家族の物語をエッセイにしていこうと思いました。
記念すべき第1話は、家族紹介とエッセイを書く心構えについて、簡単にお話します。
エッセイを書く上での心構え
家族との出来事の中には、今なら笑い話になるネタもあります。仲が良い時は、普通に楽しい家庭だったと思います。反対に、「何かのはずみで家族同士が殺し合ったらどうしよう…」と思うほど、悲惨な状況もありました。
このエッセイでは、笑い話から重い話のエピソードを書いていきます。悲劇のヒロインにならないためにも、起きた出来事から私が何を学びとったのかに重点を置いて、エッセイを進めていこうと思います。
家族紹介
家族紹介の時に混乱しないために、先にこれだけ伝えておきます。父は3回結婚して、6人の子供が誕生。私には腹違いの兄弟が3人います。私と兄弟は、約6〜10歳以上の年の差があります。
※家族の名前は全員、仮名を使用。
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父
・『ターミネーター』のアーノルド・シュワルツェネッガーみたいな風貌
・短気。怒らせると手がつけられない
・「自分が一番正しい」と思っている
・不器用
・優しく、穏やかで涙もろい一面もある
・子供が大好きで率先して育児もする
(育ての)母
・私が3歳の頃から一緒にいます(エッセイでは”継母”と書きます)
・父より20歳若い
・料理上手
・ヒステリック
・私は「お母さん」と思っていたけど、彼女は私を好きじゃなかったかも
(実の)母
・私が3歳の頃から別々に暮らしていました(エッセイでは”ママ”と書きます)
・5年前に病気で亡くなりました
・鬱を抱えていたかも
・優しいから、人を頼ることを知らなかった
・私はあまりお母さんを大切にしてなかった
一番上の兄:おにいやん
・腹違いです(父の一番最初の奥さんとの子供)
・自閉症
・些細なことで笑ったり、楽しんだりする、愛嬌のあるお兄ちゃん
・家族の中で一番、ひどい仕打ちをされたのはこのお兄ちゃんと継母だったと思う(私の目線で)
二番目の兄:まーくん
・何を考えているのかよく分からない
・オタク
・問題児(若い頃)
・劣等感が強いと思う
・人を惹きつける力はある
三番目のお兄ちゃん:逃走アニキ
・逃げ足が速い
・現在、消息不明
・勉強を教えてくれたり、携帯を買ってくれたりした優しい一面もある
私:Mai
・学生時代から5年前の記憶が、モヤがかかったみたいになっている
・父のおかしな言動と行動に反抗して喧嘩ばかり。でもパパっ子だった
妹:まな
・腹違いです(父の三番目の奥さんとの子供)
・天然キャラ
・人気者
・バッタモン家族の中で一番、勉強ができる
・ちょっと流されやすい一面があるから心配
弟:けん
・腹違いです(父の三番目の奥さんとの子供)
・頑固
・ちょっと気分屋
・頼りになる
・私は弟に嫌われてたと思う
・スポーツができる爽やか少年
・ユーモアがある
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ちなみに、私は家族と連絡もとっておらず、どこにいるかも知りません。彼らは血の繋がった他人なので、それぞれが元気であることを願います。