ダメンズ君から学んだこと…
私には素敵な旦那さんがいます。頼もしくて、面白くて、優しい男性です。
彼に出会うまでは、ダメンズ君と悲しいお付き合いもしてきました。でもそのおかげで、旦那さんに出会えたと、今では感謝しています。
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私にとってのダメンズ君とは…
・嘘つき
・ギャンブラー
・束縛野郎(DV予備軍)
この3要素が揃うと、しんどいですね。私の父親に似ているタイプだからでしょうか。元カレのダメンズ君は、見事に苦手なタイプでした。
なぜ付き合ったのか?
付き合ってから、上の3要素を兼ね備えていたと、分かったからです。
時すでに遅しってやつですね。
彼はギャンブル大好きで、散財。後先考えてお金を使わない。つかなくていい嘘もつく。平気で私を傷つける嘘もついていました。何とか分かってもらおうと、気持ちを話したり、嘘をつかなくていいことも話したりしていました。
その度に泣いて、怒りました。彼は謝って「今度からしない」と口ばかり。それでも、彼の言葉を信じていました。彼のそのクセは直りませんでしたけど。
彼を一途に思っていたのに、彼は私を疑うばかり…。
「この男誰なん?」
「あいつと何喋ってたん?」
「誰とどこに行くん?女友達っていうてたけど、男と会う気か?」
何かあれば、男の影を疑う。
私が寝ている間に携帯を隅々までチェックしていたのは、さすがに引きました。
でも当時の私は、束縛も「愛情」だと思っていたのです。携帯を見られても、彼にどうにかして信じてもらおうと必死だったのです。恋は盲目って、本当ですね。バカでした。
こういうやり取りを繰り返しながら、1年ほど交際が続きました。
「ある言葉」がキッカケで、別れを決意しました。
彼はいつものように勝手に疑いをかけてきて、怒っていました。
そして、一言。
「死ね」
憎しみと怒りを込めて、低い声で言いました。
本当に私の死を望む…そんな響きでした。
その言葉を聞いて、私の気持ちは秒速で冷めました。
〈自分のことを棚上げして、根拠のない疑いをかけられて「死ね」?〉
しばらく時間を置いて、謝ってきました。土下座する勢いで。
「ほんまに、ごめん!!ついカッとなって…」
「ふざけんなや。カッとなったら、何言うても許されんの?『死ね』なんて言葉、よく平気で軽々しく言えるなぁ。別れて。無理やわ。冷めた。」
「え…何もそこまで…」
「あんたにとったら”たかが”、『死ね』やろな。私にとったら、あんたに首しめられて殺されかけたような気分やったわ。言葉の重みを考えろや。」
「…他に男ができたから、別れたがってるん?」
「はぁ?何回言わすねん!男なんておらへんわ!」
このやりとりを実際、2時間ほど続けました。彼は納得がいかない様子でしたが、私は付き合い続けるのは無理でした。別れました。
ダメンズ君から学んだこと
・言葉よりも行動を信じる
・束縛は「愛情」ではない
・カッとなって、人を傷つけるような男とは幸せになれない
・素直で誠実な男性がいいと気がつく
言葉だけを簡単に信じたらダメ。行動と言葉が伴っているかを見極めること。口だけの男は、必ず言葉と行動がチグハグになります。少しでも「ん?」と違和感があったら、彼の行動を観察すること。
シェルターに逃げ込んだときに知ったのですが(父からのDVで逃げた時)、
・携帯をみる
・束縛をする
・暴言をはく
これらの行為も「DV」に当てはまるそうです。元カレは、DV予備軍だったと私は思っています。「束縛=相手の所有物」です。子供も、パートナーも、所有物じゃありません。それを分かっていない人が多い。束縛する男よりも「君のやりたいこと応援するし、サポートするよ!」って、ドンと構えてくれる男性がいい。
カッとなって、人を傷つけるような男とは幸せになれません。これは断言できます。彼といると、泣いてばかりでした。不信、不幸せ、疲れを感じていました。
父も元カレも、怒ると平気で相手を傷つけます。彼らは自分の劣等感を隠すのにいつだって、必死。だから相手よりも、いつも自分が可愛くてかわいそうなんです。
そんな彼らを見て分かったこと。自分を笑顔にしてくれて、安心できて、信頼できる男性と一緒にいるのが、私にとっての幸せになる。
相手が幸せにしてくれると思ったら、大間違い。それを待っていたら、不幸になるだけと気がついたんです。自分のことは、自分で幸せにしないとダメなんです。
人を傷つける嘘は、ついたらダメ。私からすれば、「単純に人として、それどうなん?」って感じなんですよね。信頼に関わるし、一度失った信頼を取り戻すのは難しいです。素直で誠実な男性と付き合いたいと、この時ハッキリ意識しました。
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ダメンズ君に出会ったおかげで、私が本当に求めるパートナー像がハッキリしました。自分の幸せのためにも、パートナー像を明確にして良かったと思います。今の旦那さんに出会って、「彼と結婚してよかったな」って、毎日何回も実感します。あの時、ダメンズ君から学んでなかったら、私に幸せな結婚生活は無かったかもしれません。
そう思うと、過去の悲しい経験も無駄じゃないと思えます。