人をよく褒める旦那さんを疑って、自分を恥じた話
「褒める」のは難しい。相手の良いところを探して、それを言葉にすることだから。
「すごいね」や「素敵だね」だけなら誰でも言えるため、お世辞にとられやすい。でも「ここがこうで、だからすごい/素敵」と言われたら、ちゃんと自分を見てくれるんだと感じる。
うちの旦那さんは、よく褒める。しかも私からすると、本当に小さなことで。
・ゲームに夢中になっていると「頑張ってるね」と頭を撫でてくる
・家事が自分の思っている分できなくても、「ゼロじゃないならいいやん」と微笑む
・生理前に最悪な気分には、「奥さんは今日も可愛いね。気分が良くないなら、無理に元気にならなくていいよ。そのままでいいよ」とハグしてくれる
・料理苦手な私だけど、味付けが少し上手にできただけで「めっちゃ美味い!すごい上手!ありがとう」とキレイに平らげてくれる
それ以外にも、一日数え切れないくらい褒められているような気がする。私を喜ばせるために、(思ってないけど)褒めてんじゃないの?
子供が大人になぐり書きの絵を見せて、大げさに「わぁ〜!すごいね〜!上手にできたね〜!」って言うような感じだったりして…。そうだとしたら、それで喜ぶ私は何だかバカみたい。
「オレは良いことも悪いことも、思ってないことは絶対に言わへんよ。褒めて”あげてる”んじゃない。単純に、Maiの良いところを『良い』と思ったから言うてるだけ。」
さも当然かのように、サラッと言う。自分の頬が赤くなるのを感じた。そうや、彼は言葉を大切に使う人だった。褒めるのは全部、社交辞令とか下心がある時”のみ”だと思っていた自分を恥じた。彼は私だけでなく、周りの人の、その人たちの良いところや素敵なところも惜しみなく伝えている。
「すごい」、「素敵」、「頑張ってるね」のあとには、彼は必ずその明確な理由を話してくれる。よく観察しているな〜って感心するほど。彼に教えてもらってわかった、自分の良いところもたくさんある。反対に、文章や私の発言がちょっと良くない時は、鋭い指摘もある(図星で何も言えなくなって、ムッとなる)。
「良いことも悪いことも、思ってないことは絶対に言わへん」。その言葉に従って行動と発言しているみたい。
彼の良いところをいっぱい知っているのに、「すごい」理由を言葉にできないのがもどかしい。だからこうして、旦那さんのことをよくnoteに書いているのかもしれない。文章にすると、落ち着いて書くことも、考えを整理することができるから。
「お世辞」は簡単、「褒める」は難しい。
彼を見習って、もっと色んな人の良いところを探して、”具体的”に言葉にしていきたいと思う。
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