ずっと気になってた。引き寄せの法則の「先生」が若返る不思議
引き寄せの法則が好きで、毎月何十冊もの引き寄せに関する本を買って、恋人の家に通うみたいにセミナーへ行っていたときは気が付かなかったことを書きます。
はじめに
引き寄せの法則の”信者”だった実体験から、自分自身が気がついたことを書いています。ここに書いていることが、引き寄せの法則の「先生」の事実ではありません。それを踏まえて、読んでくださると幸いです。
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この前、ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』を見てたんです。
若返り効果のある髪をもつラプンツェルは、ゴーテルという老婆に誘拐されます。ゴーテルはラプンツェルを塔の中に閉じ込め、自分を若返らせる為に魔法の髪を利用するのです。映画でラプンツェルがある歌を歌うと、シミやシワがなくなり、白髪から黒い髪になり、肌に張りとツヤが出て、満足そうな顔をするゴーテル。それで、こんな事を思いました。
引き寄せの法則の「先生」って、マザー・ゴーテルみたいやん。
女性向けの引き寄せの法則の「先生」と呼ばれる人って、実年齢よりもキレイで若々しい人が多いです。それがいけない、って言いたいんじゃないです。きっと絶え間ない努力をしているんだと思います。
私が気になったのは、先生と幸せを求めてやってくる人が数カ月交流していると、両者の見た目に変化があることです。ゴーテルを見て、その不思議がようやく腑に落ちた気がします。
「先生」は幸せを求めてやって来る人たちから、本来その人たちが持つ幸せになるチカラとお金を吸い取ってキレイになっていくんじゃないかと。
そんなことに気が付かなかった当時は、「先生みたいになれる!この人についていけば絶対大丈夫」って信じていました。
先生だけでなく、引き寄せの法則に関連する本はピンクの表紙が多く、心なしか本棚に夢が詰まっているというか、憧れの世界が1,500円ほどで手に入る、って錯覚しそうになるんです。
それらを書いた著者さんは、「悪いものなんてこの世にありません」っていう聖母のような微笑み写真が載っています。つい、すがりたくなるんです(実体験から)。
引き寄せの法則信者を脱退した今だから分かるのは、先生に崇拝すればするほど、幸せを求めに来る人の表情には生気がなくなっていくんです。先生に会いに来る時だけが、癒しの時間みたいになっていないかと心配するほど。
一方、先生はもっと輝いていきます。先生が部屋や会場に現れると「パァァァァァ」って効果音とともに、太陽の光が差し込むみたいに直視できなくなるんです。
あまりにのめり込むため、当時は親切な人から止めた方がいいと言われたこともあります。でもそれに耳を貸さずに、「先生は、いつもキレイで輝いているんやで?私が輝けないのは、私のやり方がダメ!もっとお金を費やさないと、先生みたいにキレイになれないし、人に羨んでもらえる生活が手に入らへんねんから!」と、止めてくる人の方がおかしいと思っていました。自分で書いて思いますが、当時は重症でした。
引き寄せの法則を好きな人がこのnoteを読めば、苛立ちが出る人もいるかと思います。(本当に正直な気持ちだけで言うと)今は引き寄せの法則を胡散臭いと思っていますが、すがりたくなる、何かを信じたい気持ちはよく分かります。だから、信じている人に「やめた方がいいよ」とは思いません。
ただ、あの時の自分にアドバイスできるとしたら…別に目を覚まさなくていいから、5分だけ立ち止まって。「良いように利用されてない?先生の言うことはほんまに、絶対正しいか?を考えてみて」って、言うだろうなぁ。
ラプンツェルのゴーテルを見ながら、そんなことを考えていました。