ギャップ萌えはなぜ起こる?「ゲイン・ロス効果」で紐解く
ギャップ萌えという言葉を聞いたことがありますか?
漫画やアニメのキャラクターに対して、普段と違う一面を見せたときにときめいたり、恋愛対象に対して、自分の思っていたイメージと違う魅力を感じたりすることを指します。
このギャップ萌えは、心理学的には「ゲインロス効果」という現象と関係があるんです。
ゲインロス効果とは
ゲインロス効果とは、マイナスの印象からプラスの印象に変化する度合いが大きいほど、相手に与える影響が大きくなるという心理効果です。逆に、プラスの印象からマイナスの印象に変化する度合いが大きいほど、相手に与える影響も大きくなります。この効果は、エリオット・アロンソンとダーウィン・リンダーによって発見されました。
例えば、あなたが初めて会った人に対して、最初は否定的な印象を持っていたとします。しかし、話してみるとその人がとても優しくて面白くて、あなたの好みのタイプだったとしたら、どうでしょうか。あなたは、最初の印象とのギャップに驚き、その人に対して強く惹かれるかもしれません。これがゲイン効果です。
逆に、あなたが初めて会った人に対して、最初は好意的な印象を持っていたとします。しかし、話してみるとその人がとても冷たくて嫌味で、あなたの嫌いなタイプだったとしたら、どうでしょうか。あなたは、最初の印象とのギャップに失望し、その人に対して強く嫌悪感を抱くかもしれません。これがロス効果です。
ギャップ萌えが起こる理由
ギャップ萌えは、ゲインロス効果の一種と考えられます。つまり、相手のマイナスの印象からプラスの印象に変化する度合いが大きいほど、相手に対する魅力が高まっているのです。
この背景には、次のようなことが起こっている可能性が考えられます。
期待を裏切られることで、興味や好奇心が刺激される。
普段と違う一面を見せることで、相手の多面性や深さを感じる。
自分だけに見せてくれることで、特別感や親密感を感じる。
普段と違う一面を見せることで、相手の成長や変化を感じる。
ゲインロス効果とは、マイナスの印象からプラスの印象に変化する度合いが大きいほど、相手に与える影響が大きくなるという現象です。ギャップ萌えが起こる理由には、期待を裏切られることや、相手の多面性や特別感を感じることなどがあると言えそうです。
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