経営会議と取締役会、どう違う?
会社の重要な意思決定ってどこで行われているんでしょう?
主にこの2つの会議体です。
両者は似ているように見えますが、取り扱うアジェンダや参加者が全く異なります。
違いを見てみましょう。
両者の違いを、アジェンダ、参加者、開催頻度、法的規定で見てみましょう
経営会議と取締役会の違いは、主に次の4つの視点で説明することができます。
①どんなアジェンダを取り扱うか?
②参加者は誰か?
③開催頻度は?
④法的な規定は?
この4つの視点で両者の違いを見てみましょう。
まずは経営会議です。取締役会を経営会議とする会社もありますが、会社規模が大きくなると、両者を分けて運営するケースが出てきます。
その場合の取り扱うアジェンダは、企業の日常的な運営に関する内容を取り扱うことが多いでしょう。例えば、事業の進捗状況やその課題、予算や資金の配分、採用や配置などの人事全般、リスク管理やその対策などです。
参加者は取締役やCxO、執行役員、部門長や事業部長などのメンバーで構成され、開催頻度は週1や月1などさまざまです。
ただ、取締役会と違って、経営会議は法的に何か定めがある訳ではありません。その企業の任意で開催する会議体となっています。ですので、位置づけとして、取締役会における審議を充実させたり、適正な意思決定の確保などのために開催されます。
取締役会は、会社法でどう定められている?
では、法的に開催が義務付けられている取締役会の中身も見ていきましょう。
原則、取締役会の設置は会社の自由ですが、公開会社や監査役会設置会社などに該当する会社はその設置が必須です。
取り扱うアジェンダも、会社法で定められています。例えば、重要な財産の処分及び譲受け、多額の借財、支配人その他の重要な使用人の選任及び解任などです。主には、経営方針をはじめ、役員の任命や解任、報酬に関する決定、資金計画や投融資など重要な意思決定を行います。
開催頻度も、3ヶ月に1回以上など法的に定められ、メンバーも株主総会で選任された全ての取締役によって構成されます。
以上見てきた通り、両者は会社の重要な意思決定を行う会議体であるのは共通していますが、その中身や位置づけは異なります。
特に経営会議と違い、取締役会は上場企業などで設置が義務付けられ、決議事項や開催頻度も会社法で決められています。
これら違いを理解すれば、自然と会社の意思決定の構造も見えてくるでしょう。
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