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ゼミの取り組み 課題図書 5冊目
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『困っている人』
著/大野更紗
[本書の概要]
ビルマ難民を研究していた大学院生女子が、ある日突然原因不明の難病を発症。自らが「難民」となり、日本社会をサバイブするはめになる。命がけエッセイ
[ゼミ生の読後コメント①]
ビルマに興味を持ち、困っている人を助けたいという思いから難民支援を活動し始めた大野さん。その矢先に自らが難病となり逆に困っている人になってしまう。そういった背景から始まった闘病生活の苦労、支援活動ができない苦しさが伝わってくる内容だった。
絶望的な状況でも終始大野さんのパワフルさが全面に出ていて勇気づけられる作品。
[ゼミ生の読後コメント②]
「困っているひと」がもし暗い文面だったら最後まで読めていない気がする。悲惨でリアルな内容を明るく、面白おかしく表現していた。「死にたい」などという記述をしても、読者を暗い気持ちにしない表現力はすごいと思う。普通なら絶望してしまう状況だ。私だったら病名が分かる前の段階で全てをあきらめていただろう。その状況をタイトル通り、ただ困っている人のエッセイとして書いているというのがすごい。本当に大野さんを尊敬する。