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ゼミの取り組み 課題図書 7冊目
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「戦争公広告代理店」高木徹
[本書の取り組み]
「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか――。世界中に衝撃を与え、セルビア非難に向かわせた「民族浄化」報道は、実はアメリカの凄腕PRマンの情報操作によるものだった。国際世論をつくり、誘導する情報戦の実態を圧倒的迫力で描いた傑作。
[ゼミ生の読後コメント①]
報道によって世論が大きく変わる現代。それは紛争においても同じである。「情報」という武器を使い、依頼された国に有利に働くよう世論を誘導した広告代理店があった。「民族浄化」という衝撃的なキャッチフレーズを作り世論を動かしたPR戦略をテレビ・ディレクターの筆者が映像情報の作り手ならではの視点で問題を発見し踏み込んだ本作品はとても衝撃的だった。
[ゼミ生の読後コメント②]
この本に書かれていた戦争はこれまで自分が想像していた戦争とはだいぶ違いました。戦争はもっと国同士の利権だったりメンツだったりをかけて行うものだと想像していました。アメリカの会社とはいえ、一介のPR会社がここまで戦争に関与できるものなのだなと思いました。PR会社というのもすごく現代的だと思いましたし、これは今につながる点もあるのではないかなと思いました。
また、最初にあったボスニア・ヘルツェゴヴィナとセルビアの対比もとても印象的でした。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都で多くの人でにぎわう華やかなサラエボ。それに対し戦争の影響が大きく残るセルビアの首都であるベオグラード。戦争の影響を色濃く描いているように感じました。
今はロシアのウクライナ侵攻がよく話題に上がっています。これまでは戦争といわれても歴史の授業で習う過去のものという印象でした。それが今回のことでとても身近に感じられるようになったと思います。現地の映像を見ても戦争は悲しみしか生まないと思います。どんなものであっても戦争は起こしてほしくないなと思いました。