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No.492 小黒恵子氏の紹介記事-58 (こどものうたコンサート)
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
様々な新聞記事等をご紹介しています。今回は、新聞に掲載された小黒恵子氏の紹介記事 をご紹介します。
「こどものうたコンサート」
イイノホールにあふれた大観衆
少年少女合唱組曲「飛べしま馬」で昨年度の日本童謡賞を受賞した音権協会員の小黒恵子さんが、「こどもうたコンサート」を開き、本人が予期しないほどの大勢の童謡ファンが会場を埋めつくした。
このコンサートは八月八日、東京・内幸町のイイノホールで開かれた。プログラムは、赤い靴児童文化大賞受賞作品「やあこんにちは」(高木東六作曲)にはじまり、すべて小黒さんの作詩した子供のための歌四十曲。作曲は高木東六氏をはじめとして、宇野誠一郎、三枝成章、中田喜直、湯山昭などベテラン各氏によるもので、大庭昭子さんや城北少年少女合唱団ほかによって楽しく歌われた。
小黒さんは童謡作家としてのベテランだが、昆虫や動物が大好き。彼女の作った詩の大半は、それら生き物に愛情を寄せて歌ったもの。この日も、元上野動物園長で世界野生生物基金会長の古賀忠道氏がかけつけて、同基金への日頃の奉仕に対して感謝状を贈った。
NHK、音楽之友社、CBSソニー、日本童謡協会などからの生花があふれるほど飾られた会場は、七百のシートが満席。後部や両サイドには、立ち見の人がぎっしり詰まった。
この夜の成功に小黒さんは、
「こどもの歌への関心がこんなに盛り上がってきたのを知って感激です。この道を歩き出してから二十年、きょうは私のこどもの詩の成人式でもありました。皆さまの暖かいご支援をいただいたことを感謝するとともに、今後もひとすじにこの道に励みたいと、心を新たにしております」
と語っていた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、1984(昭和59)年の新聞の紹介記事をご紹介します。(S)