超個人的、今日のおすすめの本『シートン動物記わたしの愛犬ビンゴ』
こんにちは!おぐり丸です!!
今回は、シートン動物記の中の一冊からです。
本自体は、小学生の頃に突然父親が買ってきた本で、何となく読んでいた物でした。
恐らくジャンルとしては児童文学になるのでしょうか?私が読んだ訳本は文字が大きく読みやすくなっていました。
という訳で、『シートン動物記わたしの愛犬ビンゴ』を紹介します!
作者
文・絵:アーネスト・T・シートン 先生
訳・解説:今泉吉晴 先生
あらすじ
19世紀後半のカナダ。シートンが飼っていた犬、ビンゴについてをシートンが描いた本。
子犬のころは、おとなしく、愛らしかったビンゴは、成長するとともに力強く、そして自由に生きる様になる。
主要人物
シートン…著者本人であり、書かれたのは22歳の頃の話。
ビンゴ…シートンの家の近くの農場の偉大な猟犬フランクの二匹の子供の一人。子犬の頃 に猟犬フランクの強さに感動したシートンがフランクの代わりに貰った。
成長するごとに父親の様な勇敢な…というよりはかなり凶暴に育つ。
概要
子犬時代からその犬生?の最期までが書かれている。
ただ途中からゴードンという家に譲っており、最期の時までシートンの飼い犬というわけではありませんでした。
しかも成長して行くにつれ凶暴化していき、野生の自由を求め始めたビンゴは周囲の動物などを襲うようになってしまい、シートンは度々注意されていました。
そして、この作品はシートンによる動物の研究で書かれた本なので、そもそもの犬としての生態や周囲の似た動物であるコヨーテ等についても詳しく書かれています。
また、絵はシートンが描いたものなので、とても精密に書かれています。
個人的おすすめポイント
この本におけるめちゃくちゃおすすめなポイントはこの本のオチ…というかビンゴという犬の生涯の最期の所なので、流石にここに詳しく書くことはしませんが、大きく三点に分けて描こうと思います!
まずは、著者であるシートンが「ビンゴから学んだ」と言うくらい、よく見て研究をして書かれた物語であるから、とても犬について色々な知識を、物語調で楽しく得られる、という点。これは動物学者であるシートンの著作であるため、当たり前と言ったら当たり前なんですけどね。
次に、シートンとビンゴの絆がエモいというところ。
最近の言葉を使うとしたらエモいのです。めっちゃくちゃエモい…。前半のシートンとビンゴの関係から後半のシートンが農場をたたみ、離れ離れになった後、成長したビンゴとの関係がとても好きなんですが…これは先程書いた、一番のおすすめなのでぜひ読んでみてください!!
三つ目は、ムササビ先生の質問コーナーが面白いという点!
この本の後半は、訳者今泉吉晴ことムササビ先生が物語内で生じる疑問について答えてくれるのですが、このコーナーがまた面白くて、絵も多くて理解がしやすくなっているわけです。個人的にこういう知識欲が満たされるコーナーは幼い頃より好きなんですよね…!!
さいごに
この本は、凄く真面目で19世紀後半のカナダの暮らしなども少し書かれているため、そういった場所でも楽しめるポイントは多いのかな?と思います。
かなり読みやすい本なので、サクッと読んでみて下さい!きっとビンゴの事が好きになって、ビンゴの歌を歌いたくなることでしょう。