港区議会 海外修学旅行調査特別委員会 報告
さて、本日は海外修学旅行調査特別委員会がありました。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて。
指摘が修正された資料
↑前回の委員会は10/17、その時に我々自民党さんは「こういう資料にしてほしい」という点を中心に修正を依頼しましたところ、本日の委員会では対応していただいたものがでてきました。よかったです。
これまでずっとよくわからなかったのが、「で、結局今のプランでは家庭負担はいくらなの?」というところと、「国内修学旅行キャンセル費用の返還と流れはどうなの?」という2点。これまで積立されてるわけですから。わかりやすい図をお示しいただきました。区の説明ですとこうなります。
プロポ仕様書案の修正も
実施事業者を選ぶために、「選考委員会」というのが開かれます。その選考委員会では第1回目に「プロポーザルのための仕様書案を固める」という大切なお仕事がありまして、その議論の土台にするための素案というものに我々の意見を採用していただいたというわけです。
修正依頼のメインは見積書。あっもちろん長々とした発注業務内容の文章も「もっと具体的に」と修正いただいた点もあります。
よくここまで作っていただいたと感謝します。ほんとよ?
本来、こんなとこまで委員会は関与しないし、するべきじゃないと思います。でも口煩くやかましくあーだこーだ言い続ける必要があったわけですからね、言わないと今までと何も変わらないままスルーっと色んなものが過ぎ去っていったはず。今だってなんとなく「喉元過ぎればなんとやら」な空気が漂っている気もしないでもないですが、なかったことにしちゃいけないし、議会も責任をもって一緒に進めるためにここまでやってんだというところはご理解ください。
教育委員会事務局だけじゃなく、プロポの主体となる契約管財課とお金に詳しい財政課にも「こういうの一番詳しそうな部門が積極的に関わってください」とお願いしたこともあり、おそらくとっても一所懸命がんばって関わってくれたと思われる仕上がりになったんじゃないでしょうか。
ありがとございます(大切なことなのでもう一度)。この見積もりフォーマットは今後もブラッシュアップして様々なプロポだとか入札だとか選考とかそういうのに使っていただきたいと思います。区の皆さんの努力の結晶ですので。
我々自民党会派としては、とにかくプロポーザル応募開始をまもなく始めないと来年修学旅行ができないという区の焦りを理解しながらも、近いうちに開かれる選考委員会で仕様書最終決定のための叩き台がきちんと作れたことに安堵しております。これも委員会の大切な役割かと。
第三者からどう見られているかを忘れずに
本日の委員会でも、様々な意見がありました。
議会側が「この事業者を選べ」というものではないですし、可能な限り利益相反の無い方々で構成される選考委員には、コストと内容のバランスをよく考えていただきたいものです。
選考委員がどなたかは今の段階で我々は知りません。唯一判明しているのは「選考委員は通常5名だけど7名に増員(うち2名は区職員)」くらい。すべてが終わって「この事業者に決定しました」と報告されるのをひたすら待つくらい。指定管理事業者決定の時みたいに議決になるのかしらこれ、どうなんだろ。
じゃあそれまで何もしないのかというわけではなく、次回の委員会からはおそらく運用面の議論になっていくのかなあと思います。学校の先生方からどういう懸念があるか、あるならそれをどう解決していくのか、生徒から保護者からの不安をどう解消していくのか、国内修学旅行のルールはよくわかんないけど海外だとどうなるのか、など。色々あると思います。
未だに賛否(むしろ否)のご意見をいただくの、ひょっとしたら私だけなのかもしれません。ご意見頂く度にこれまでの経緯や特別委員会の流れ、特定の事業者だけに有利にならないよう気を使い、仕様書案に口出してあとは区のやり方に沿って決まっていくもんだ、という一連の流れを説明するわけです。まるで議会側が修学旅行を実施するような感じ。変なの。
なので本日の委員会で申し伝えました。
一言一句は覚えてないけど。区はあれから結局なんもしてない。瞬間風速は過ぎたからもういいのかもしれないし、みんなどうせすぐ忘れちゃう。でもたくさんの人は今も引っかかってるんですよ、税金の使い方に。なお、議会に予算編成権がないことは知られてない。
みんな、つれてく
そう、全然区から伝わらない「みんな、連れて行きたい」キモチ。正直なところ、決算の総括質問の答弁でやっとなんとなくそういうニュアンスがオフィシャルに表に出てきたくらい。何度も申し上げますが、最初からそう言ってればこんなになってないですよ。
あっでも順序立てて事業立案進めていく方が大切ですけどね。もっと丁寧にしてればこんなになってなかった。
という今更なことはさておいて。
その時に思ったんですよ。
生徒や保護者からのアンケート結果を見ると、やっぱり一定数は国内修学旅行がよかったという意見もありますし、観光気分の子も少なくないのも理解してます。
私は今でも海外修学旅行が国際理解教育の集大成という理由付けにはこれっぽっちも賛同していないし、あっ修学旅行先が海外という云々ではないですよ。それでも連れていく方向に舵を切ったわけですから、責任は果たさなきゃいけない。得られるものが大きくなるように、これからの人生の転機になるかもしれない経験をさせてあげられるように、そして同時にこの子供たちの修学旅行を支えるのは納税者だということを忘れずに。
ということを区も理解してもらいたいだけ。だから区民をはじめ、たくさんの人に今からでも伝える努力をしてほしいだけ。そんだけ。
次回の委員会は11月末から第4回定例会があるんですが、その前にどこかで開催する方向で。
以上。