政党機関紙の庁舎内勧誘に関する職員アンケートの調査結果について
さて、今回はタイトルの通り「政党機関紙の庁舎内勧誘に関する職員アンケートの調査結果」について詳しく説明をしたいと思います。ようやくアンケート調査がまとまりましたと委員会で報告。
職員アンケート実施の経緯
今年最初の第1回定例会で出された請願なんですが、趣旨は「職員が庁舎内において政党機関紙の購読を勧誘され、また、その際に心理的な圧力を感じたことがあるかどうか、職員に寄り添った調査を実施し、仮に心理的な圧力を受けたことがある職員がいた場合は、適切な対応を求める」というものです。
その際、港区議会での判断は以下のように分かれました。
「総務委員会内での判断通り請願は採択」ということが本会議でも賛成多数となり、実態調査が行われることに決定したのが今年の3月。その後、まぁどういうアンケートにしようかとか考えたり時間かかるわけでしょうけど、今月開催の委員会にて調査結果が報告されたという経緯です。
政党機関紙うんぬんとは
まぁ政党の数があるだけ、その政党が発行する広報誌というのかなんというか、そういうのがあるのかな。自分のとこじゃない政党については正直そこまで詳しくなく、まぁ「あぁアチラさんはアレそうよね」という有名なものは知ってますけども、それ以外は存在するのかどうかすらよくわかんない。でもこないだ「ねぇねぇおたくの政党さんって政党機関紙あるん?」って聞いたら「一応ある」と教えてくれた政党さんもあるので、なんだかんだ全部あるんでしょうかね。知らんけど。
ぶっちゃけよく聞く政党機関紙は「しんぶん赤旗」でしょうか。や、自民党さんにも一応「自由民主」っつーのがあるんですが、やはり2大巨頭の共産党さん公明党さんと比較にならんほど知名度低いでしょう(注:個人調べ)。要は、そういう政党モロだしの機関紙を「購読しませんか」的なことで勧誘してる話がよくあったりするだのなんだので、しかもそれが議員によってそれが役所の中でされていると。公務員の政治活動とか政治倫理とか禁止されているはずのそういうアレに関係することであるので、そういうのいかがなものかと首を傾げる方々からも少なくないのも事実。
管理職100人に聞きました
回答してくれてありがとう
100人中67人の職員さん、回答してくれてありがとう。んで、このうち何人かわからないけど正直な気持ち回答してくれてありがとう。回答なかった33人の職員さん、めんどくさくてなのか忙しすぎてなのかはわからないけど、意見言いたくても特定されたらどうしよう的な不安とか焦りとかそれすらもう嫌で無回答というケースも多かろうと推測を勝手にさせていただこうと思います。全員じゃないにしても。
私としましては、この結果を改めてみて「なんとかしてあげたいよね」しかないんです。私だけじゃなくても、多くの議員もそうだと思います。実際報告を受けた総務委員会でも3会派から「こんなのダメよね」と意見が挙がりました。
部外者が役所に許可なく入り込んでいるという事実
報告された委員会にて、我々の会派からまず質問して確認したことがあります。
2点のご提案を
① 政党機関紙を購読しようがお金払おうがは個人の自由だけど、役所の中(議会棟も含む)ではやってくれるなという点がどうクリアできるか、職員のみなさんで考えて欲しい
② 購読をやめたくともやめられてない職員が議員からハラスメントを受けることなく、断りやすい/やめると伝えやすい状況づくりを職員のみなさんで考えて欲しい
要は、当事者のみなさんで「こうしたらやめられるんじゃね?」ということをみんなで考えてくれと、お願いしました。これから昇進目指して頑張りたい職員さんが、係長になったら通過儀礼で勧誘されて断りきれなくて無駄な出費を課せられるみたいなことは避けなきゃいけないし、管理職はお金払わなきゃ/断らなきゃの能力と関係ないところで消耗してはならんと思います。購読しないと厳しい質問が飛ぶとか、ネチネチ対応されるとかそういうので購読することを選択する職員さんだっているんだろうけど、そんなこと当たり前になってちゃいけないと思います。
そもそも「声かけられなくする」というのが一番なんですが、それの一番の近道はまず庁舎管理規定。これを改定する。部外者が役所のカウンターの向こう側に勝手いに出入りするなんてセキュリティがザルすぎるでしょ。というか、今の時代絶対そういうのダメだと思います。嫌でも誰も注意できないくらい、こういう政党機関紙問題ってアンタッチャブルだったということの裏返しなのかなと。なので良い機会なので、ダメなとこ全部変えて職員さんたちが安心して仕事ができる環境を作ってもらわんとダメなのです。
こんなことは区長の判断ですぐに対応できるものなので、区長はやっぱり困ってる職員さんたちを助けてあげないといけないと思うわけです。それがたとえ議員時代にこの請願審査で「思想信条の自由だから」と反対した会派にいた区長だとしても、立場が変わればそんなこと言ってられるわけじゃないと思います。
「〜というようなことが意見として挙げられたから、早急に手を尽くすべきですよということを副区長と部長から区長に強く、強く伝えてくれ」、と委員会内で意見を申し述べたことを添えて、今回の話はおしまい。続きは役所がなんらかの対応を決めてまた報告された後にでも。
以上。