港区議会 海外修学旅行調査特別委員会 報告
さて、昨日は立ち上げホヤホヤの海外修学旅行調査特別委員会がありました。設置を決めて「最短で第1回を開催!」とした次第です。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて。
しつこいようですが、これまでの経緯は↓で。
なお、役所的な経緯だとこう↓
2つの委員会を1つにがっちゃんこして情報集約
これまで、異なる委員会で異なる委員で色んな質疑や意見があって、もちろんそれに対するお答えはよくわかったりよくわからなかったりしたわけですけれども、さすがに区も考えを変えたり検討しなおす方向でいたりするものもあります。それがこちらであることが報告されました↓
わかりますか、最初の9月からこんな感じで、「来年の修学旅行から現中学校2年生を行かせてあげるにはこのスケジュールしかないので、あっもう発表しちゃったし当事者からは非常に好意的なご意見いただいてますので、あとは議会の判断にお任せしますから、反対されたら困りますんで」というくらいの勢いで判断を迫られていたの、わかりますか。
で、委員会で色々指摘をして意見を言って変わったりしたところをみると(採用はありがたい話ですよ?)、特にまわりからどう見られているか何も考えずに、いや逆に「全部あとで、なんとかなるっしょ」と何も考えていなかったであろう細かな点がブレてるのがバレたに等しい。
なら反対しろと言われますが、できねぇよこんなの。なので今も全力で多方面からお叱りを受けています。区には届かないでしょうね、そういうお声は。あっもちろん「よかった」というお声もいただいてます。未だに葛藤1000%。
とまぁ、こういうギリギリな日程状況を改めて振り返ってみると、もし自分がやらしい人間だったら
と、あくまでのフィクションですが、こういうことを本気で疑ってしまう人がいるかもしれない中、そういう方を1人でも少なくするべく、そして納税者である区民に最大級のご理解をいただくべく、公平公正に利益相反ナシで企画内容と事業者を選んでいただく方向に全力で進まなければならないのが、我々自民党議員団です。くらいの勢いです(※あくまで個人の感想です、組織を代表しての見解ではありません。幹事長と言えど自民党的にはイチ議員ですから)。
委員会におけるご意見はこんな感じ
・例えばシンガポール大使館に縁のある方を選考委員に加えてみては?
・キャンセル料は2転3転して区が負担するみたいですけど、どういう名目で予算から負担するんですか?えっこの補正予算では関係なくて来年度予算でですか?
・国籍によってビザが必要な子がいるわけでそれは各家庭が事業者に紹介された代理店で個別に申請しろって話が前にありましたけど、これは変更して事業者契約に含めるということでいいんですね?
・今時現金持たせるの?キャッシュレスの世の中よ?使えない店あったらどうすんのさ?
・どうせならお小遣いもあげなさいよ!
・1年以上前から国内修学旅行代金の積立してるじゃないですか、保護者が事業者に直接、それキャンセルになるから一旦返金するの?とにかくキャンセルによる返金フローとかを理解できるわかりやすい図表を次の委員会までに作ってきて。
・プロポーザル提出資料の見積もり表、あれ単価か一式か記載分けれるように作り替えた方がいいよ。とにかくざっくりしすぎで何が何にどれだけかかるのか見えないとダメ。
・学校によっては30名から100名越えでしょ、中学2年生。企画内容も学校ごとで選ぶとかグループごとで選ぶとかよくわからないけど、移動車両だって台数異なるしガイドも添乗員も異なるし、特別支援級の生徒につき介助の人件費かかってくるし、学校単位で企画書と見積もりださせるべき、絶対に。10校分。
・教育委員会事務局だけじゃなくて、契約と財政課の観点で公募の見積もり概算書の項目見てくれるといいんだけど。絶対これだけじゃ足りないと思うんだ。数字と契約にまみれてる部門が積極的に関わって修正して。
・港区のガイドラインで、一度プロポで選ばれたら5年くらいは随意契約OKって確かあるよね?それ、この件で本当にいいと思う?毎年やるべきだと思うよ?だって急に行き先変わるかもしれないじゃん?今回みたいに?
まぁ、色んな意見あります。各々見ている方向が違いますからね。
事業者を選考するために
国内vs海外、海外行かせるvs行かせない、の議論をする隙は最初から無かったに等しいわけですが、その中でも「キッチリしたプロセスで、キッチリした人々によって、キッチリした企画内容を出してもらって、キッチリした事業者をキッチリ選んでいただきたい」が年内までのキーになると思われます。
そこの基準・規定さえキッチリしておけば、結果として選ばれたとこが選ばれたわけで(当たり前)、それについて我々には良いか悪いか正直口を挟めるものではないと思います。「この事業者にして!」と他のところを無理やり持ってくることはできないと思うんですよ。しちゃいけない。
なので、今回に限らずですけれども、利益相反といいますか利益供与といいますか、そういう紛らわしかったり誤解を招きうることは絶対に避けた方がいいわけですよね。今回に限らずですけれども。
結構ね、議員には色んなところからアプローチってのがありましてね。ロビー活動団体というほどではないかもですけれども、そういうところもあるかもですけれども、「アドバイスしますよ!」「いっぱい知ってますよ!」「うちどうですか!」みたいなセールスよくあります。今回の件でも、そういうのちょこちょこあるという話も聞いてます。ダメ、利益相反。
もちろん、ご興味ある事業者さんは全力で公募に備えた準備をしていただきたいと思います。決して費用さえ安ければいいとかいうわけではなく、高いだけで中身がスッカスカというのではなく。
ご参考までに、これまで委員会資料として提出された2社の見積もり
一番最初の9/6の総務常任委員会で「事業費の内訳を」と資料要求して最初に出された見積もりがこちら↓になります。
こんなの見て「うんうん、妥当ですね」とか言う人いるわけない。むしろ事業者からこれ送られてきて、これを根拠に算出しましたなんて言われてもね、なんの疑問も感じずに精査もしてないという裏返しになったわけですよ。
…あ、また思い出し激怒しちゃう…。グッと我慢しなきゃ…。
で、これを色々あーだこーだして、せめてもっと項目をブレイクダウンして作り直しをしてもらったわけですが。その間にもう1社取っていたという見積もりも来たらしいので同じ様に記載させて比較できる様にしてもらったわけで。
一応ご報告しておきますが、区民文教常任委員会、総務常任委員会、決算特別委員会において、ものすごくたくさんの議員から「見積もり1社しかとらないで言われっぱなしで算定根拠とかありえない」という厳しい指摘はもうそれはそれは。
事業者ごとで認識が違うと、項目に入ってたり入ってなかったりするものも当然あるわけですよ。引率者の日当とかも含まれてるのとそうでないのと、その他にも色々あるわけです。
あっ、ここには出してないけれども、決まったら決まったで本チャンの中学生が行く前に先生たちが実地踏査というプレ視察ですかね、そこに行く事業費も別にあります。これは10数人の少人数で、大体どちらの事業者も500〜600万円くらいの見積もりだったかな。
なので、特に我々自民党さんはですね、公募要綱の資料の作り込みをもっとしっかりやってくれと、その上でもちろん複数者以上に応募してもらって、公平公正な目でキチンと選べと。現段階ではそこをしっかり確認していきたいと思っています。
長くなりましたが、次回の海外修学旅行調査特別委員会は10/26。
以上。