小国の杉を使った移動診療車、納車!
小国公立病院では医療DXの取組の一環として、移動診療車のプロジェクトを進めています。2月より運行開始を予定しています。ついに移動診療車が完成。1月29日についにお披露目会をする予定です。
その前に、移動診療車、北里柴三郎号の全貌をいち早くお伝えします。
ラッピングには、「近代日本医学の父」として知られる小国郷出身の微生物学者・教育者である北里柴三郎先生をモチーフに。
小国公立病院では、「サテライト診療所」と「移動診療車」によって、移動が困難な患者さんの近くへ直接訪問する移動診療を2月よりスタートさせる予定です。
1月29日に正式に北里柴三郎記念館にて、お披露目会をする予定です。こちらの車両は、ハイエースタイプの車両をリノベーションして、移動診療車にカスタムしています。
内装に小国の杉をふんだんに使った森の香りがする診療車。
この北里柴三郎号の大きな特徴として、内装を小国の杉を使っていることがあげられます。これは小国森林組合さんのご協力により実現しました。さらに車両内は木の香りがしてリラックスできるように配慮されています。
杉の香りはリフレッシュ効果だけでなく、免疫力を高める効果もあります。また、小国杉のアロマも使われる予定です!
小国町森林組合のプロダクトOGUNISUGI AROMA OILについてはこちら。
移動診療車には、血圧計や酸素飽和度測定装置など基本的な診療に必要な機材に加えて、オンライン診療に必要な通信機器やポータブル医療機器、AMI社の「超聴診器」などの医療MaaSならではの機器を搭載しています。また診療に必要な情報を閲覧できるシステム、診療の予約状況とそれに応じた最適な運行ルートを確認できる運行管理システム等のICTシステムを装備しています。病院と同じように診察を受ける設備が整っています。
小国両神社の杉から生まれた「スギコダマ」が移動診療車に!
もうひとつ、車両には、小国ならではの「モノ」が置かれることになりました。それは小国にある小国両神社という由緒ある神社にあった「杉」をつかったスギコダマが一緒に同乗することに。
このスギコダマは、大分県で創作活動をされている有馬晋平さんによるもの。有馬さんは、様々な杉を使ってやわらなかフォルムのスギコダマという作品を作られているアーティストです。
彼の作品はこちらから。
実は、このスギコダマがこの北里柴三郎号に乗ることになるまでには、偶然ともいうべきストーリーがありました。
このスギコダマの杉は、1991年に小国町を襲った大きな台風で、倒れた杉でした。この倒れた杉は、森林組合の市場に売り出され、大分県日田市の業者さんに購入されました。
しばらく使われずに眠っていた杉を10年以上経って、たまたま有馬さんが日田で出会い、スギコダマを制作。そして今回、小国の移動診療車に乗せることになったのです。台風で倒れた小国両神社にあった杉がスギコダマに姿を変えて小国に帰ってきました。
「長い旅をした木が、小国にやっと帰れますね、」という有馬さんの言葉が印象的でした。
これから、北里柴三郎号に乗って、小国郷を走りながらいろんな人を癒してくれそうなスギコダマです。
photo by 小国町森林組合(入交律歌)
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