箱根美術館巡り②(箱根ラリック美術館にまつわるあれこれ)
※本記事はこちら▼の続編です。
今回母が一番行きたがっていたのが、フランス人のガラス工芸家/宝飾デザイナーであるルネ・ラリックの作品が展示されている「箱根ラリック美術館」。
美術館敷地内にある本物のオリエント急行の食堂車の中でティータイムを楽しめるというカフェ「LE TRAIN(ル・トラン)」にどうしても行きたいとのこと。
というわけで、母の希望を叶えるべく訪問したのですが、これからラリック美術館に行こうと考えているみなさんに向けて参考情報をお届けします。
まずはカフェ以外の美術館部分から。
ラリック美術館はどんなところ?
美術館敷地に入り、まずはシンプルだけど、ゆったりとして気持ちがいい前庭を奥に進みます。
そして見えてくるのが、すらりとした、凝り過ぎない(でもこだわっている)装飾を静かにたたえた建物。こちらが美術館です。
入館料は、このまま受付で買うと1,500円ですが、箱根湯本駅や箱根登山バス案内所などで300円引きの前売券が売られているので、予め購入しておくとよいです。
残念ながら美術館内は基本的に撮影禁止だったため、館内の様子を写真ではお伝えできないのですが、100%ラリック仕様の内装で世界観に没入でき、予想以上に楽しめました。
…というのも、一般的な美術館では、多様な作家の作品を展示できるよう、館内の内装は「どんな作品も置けるようなシンプルなつくり」になっていることが多いと思います。(違っていたらごめんなさい)
一方、こちらの美術館はラリック作品専用の美術館なので、展示品の見せ方や、ガラス窓、照明など、ちょっとした内装のしつらえもすべてラリック作品に合うような雰囲気になっています。
展示品だけではなく、空間全体に見所があるところがとてもいいと感じました。(館内にある女子トイレにはすりガラスが設置されていたのですが、天気がよかったこの日は、外の木々の影がすりガラスにゆらゆらと映り込み、それも非常に素敵でした!)
また、モネ風の橋のかかった庭を眺められたり、ミュシャ(ムハ)の絵が飾られていたりするので、その辺りを知っている方はさらに楽しめるかと思います。
なお、チケットの半券を持っていれば当日中の再入場も可能なので、一度美術館を出てカフェに行ってから、再度楽しむということもできます。
さて、次にカフェ(ル・トラン)部分に触れていきます。
LE TRAINに行きたい人は知っておくべきことって?
「せっかく来たのにカフェを楽しめなかった!」という惨事を防ぐため、おさえておきたい事項をまとめました。
1. 公式ウェブサイト明記事項
当日、現地でのみ予約可能
所要時間40分
料金2,200円(ティーセット付)
2. 実際に行ってみて分かったこと
予約可能時間枠は11時〜、13時〜、15時〜、の3つのみ
(2022年11月現在)予約は代表者一人だけでできるが、予約時にティーセットの飲み物(コーヒー/紅茶/ハーブティー)を決め、その場で支払いが必要
ティーセットのスイーツは一種類のみで、選べない
平日でもほぼ満席
乗車、降車はすべて予約順に案内
(一番最初に予約すれば、真っ先に座席に着き、真っ先に帰れますが、予約時間が遅いと何かと時間がかかります)カメラを持っていれば、スタッフの方が乗車時(座席に着席した状態 ※今はアクリル板が必ず映りこみます…)と降車時(オリエント急行の車両前)に写真撮影をしてくれる
これから計画される方は上記を参考にしてみてください!
なお、ティーセットのスイーツはこんな感じでした。
この手のカフェだと、「雰囲気だけで、味はそんなに」というところも多いですが、こちらはきちんとおいしいです。(見た目も抜群によい!)
セットの紅茶も3杯分くらいあるので、写真撮影をしながらだと乗車時間の40分はあっという間です。
40分で2,200円という料金はやや高いですが、スタッフさんが写真撮影もしてくるので記念になりますし、旅行の思い出づくりとしてありかな、と感じました。
なお、私は今回次のような流れで観光しましたが、効率よく回れたのでみなさんの参考にしていただければと思います。
前日にラリック美術館付近(仙石原)に宿泊
当日9時にLE TRAINの13時からの枠を予約
予約後は美術館には行かず、まず大涌谷へ
(大涌谷は昼前後になると非常に混み合い、ロープウェイはぎゅうぎゅう詰めになりますが、早い時間帯に行くと貸し切り状態で乗れます!)12時過ぎにラリック美術館に戻り、美術館内を鑑賞
→13時前にLE TRAINに行くために一度美術館を出るLE TRAIN降車後、美術館に再入館し、見れていなかったところを鑑賞
次回は箱根にある美術館で一番人気なのではないかと思われる(※主観です)ポーラ美術館感想記を書く予定です。