箱根美術館巡り④(移動手段やチケット購入に関するTips)
箱根には美術館が点在していますが、今回実際にいくつか訪れてみて、移動手段やチケット購入に関して「事前に知っておけばよかったな〜」と思うことがあるので、箱根美術館巡りシリーズの最後にまとめておきます。
平日でも渋滞する箱根湯本駅前に注意
実際に行くまでわからなかったのですが、2022年11月現在箱根湯本駅前は平日でもかなり混雑しており、駐車場はどこも満車でした。(駐車場に入れず困っている車が道を塞いでしまい、渋滞を悪化させているようでした)
箱根に向かう車も小田原に向かう車もなかなか進まないため(特に小田原→箱根の方が酷いです)、自家用車で行かれる方は覚悟が必要です。
もちろん、バスのダイヤも乱れます。
実体験としては次の通りです。
平日11時台に小田原駅から箱根ガラスの森美術館にバスで移動
→予定到着時刻から30分以上遅く到着箱根の宿泊施設最寄りバス停から平日朝6時台のバスで仙石原のススキを見ようとバスで移動
→予定より15分ほど遅くバスが来る土曜日の朝10時台に箱根湯本駅から小田原駅に向かうバスに乗る
→予定より20分ほど遅くバスが来る
詰まるところ、箱根観光をする場合は、車でもバスでも、道路が混雑することを念頭において旅程を組む必要があります。
箱根登山電車は普通の電車とここが違う!
旅行前は「ただの電車でしょ?」「美術館を巡るならバスの方が便利かな」なんて思っていた箱根登山電車。
実際に乗ってみて「もっと乗っておけばよかった」とやや後悔したので、その魅力についても触れておきます。
1. 大きな窓が魅力的
何よりびっくりしたのは、開放的な大きな窓でした。
写真の方がよくわかるのでぜひご覧ください▼
(※注:私が乗ったのはたまたま最新車両だったようで、古い車両はこれよりも窓が小さくなります。)
箱根登山電車は山間をとおる路線ですが、大きな窓のおかげで箱根の自然を満喫することができます。
なお、線路沿いには紫陽花が植えられているとのことで、初夏はまた違う景色を楽しめそうです。(激混みしそうだけど…!)
2. アトラクションみたいな乗り心地
箱根登山鉄道は「日本一急勾配の粘着式電車」であり、傾斜をのぼりきるために箱根の玄関口である箱根湯本駅から、終点の強羅駅までの約40分間のうちに、3回のスイッチバックがあります。
私は何も知らずに乗ったので、2回目・3回目のスイッチバックでは 「え、また方向が変わるの!?」なんて都度びっくりしました。
また、要所要所で見所に関する車内アナウンスがあり、聞きながらキョロキョロするのもまた楽しかったです。
「移動するため乗る」というより、「アトラクションとして乗る」という感覚で、移動時間を飽きることなく過ごせました。
3. バスや車と違って時間通り!
最初に書いたように、箱根湯本駅前の道路は箱根方面行きも小田原方面行きも混み合うため、車やバスで通ろうとすると平日でも時間がかかりがちですが、電車ならその心配がありません。
「箱根湯本駅での乗り換えがめんどうそう」
「小田原駅からバス一本で箱根の主要観光施設に行く方が楽そう」
なんて思った私はバスを主要な移動手段に選んでしまいましたが、その結果想像以上の待ち時間に耐えなければならなかったため、もっと積極的に電車を使えばよかったな〜と思っています。
ぜひみなさんも乗ってみてください!
「箱根フリーパス」ってどう?
今回私は3日間有効な「箱根フリーパス」を電子チケットで購入しました。
(新宿〜小田原間の小田急電鉄にも乗れるチケットだと6,500円です)
このフリーパスがあれば、箱根登山電車やバス、ケーブルカー 、ロープウェイ 、海賊船などが乗り放題です。
ということで、好きなように乗り物に乗り、最後に「もし箱根フリーパスを使わず正規料金を払ったらどれくらいだったか」計算したところ…
なんと、12,100円分もかかっていました!
だいぶお得になりますね!
※一応明細です▼
新宿〜小田原(小田急電鉄) 片道900円×2 = 1,800円
小田和駅前〜俵石・箱根ガラスの森前(バス)1,120円
俵石・箱根ガラスの森前〜星の王子さまミュージアム(バス)250円
星の王子さまミュージアム〜桃源台(バス)片道490円 × 2 = 960円
箱根海賊船 往復2,200円
星の王子さまミュージアム〜仙石高原(バス)片道240円 × 2 = 480円
仙石案内所前〜桃源台(バス)490円
桃源台〜大涌谷(ロープウェイ)1,120円
大涌谷〜早雲山(ロープウェイ)900円
早雲山〜強羅駅(ケーブルカー )430円
強羅駅〜仙石案内所前(バス)410円
仙石案内所前〜ポーラ美術館(バス)片道200円 × 2 = 400円
星の王子さまミュージアム〜強羅駅(バス)480円
強羅駅〜箱根湯本駅(登山電車)600円
湯本駅〜山崎(バス)200円
入生田駅〜小田原駅(登山電車)260円
ただ気になったのは、「電子チケットの使い勝手の悪さ」です。
どう悪いかというと、まず画面コピーでは使用不可です。
毎回所定のURLにアクセスして画面開く必要があります。
(このURLを開くと、秒単位で現在時刻が表示され、イラストが動く画面が表示されます)
そしてこの画面は表示に時間がかかることが多く、若干ストレスです。
そのうえバスを利用する際は、降りる時だけではなく、乗る時にも運転手の方に画面を提示する必要があります。
というわけで、表示に時間のかかるページに頻繁にアクセスする羽目になるのですが、これが結構電池をくいます。(私のiPhoneが古いせいでもありますが)
紙のチケットの方がパッと見せるだけなので便利そうでした。
美術館の受付ではチケット買わない方がいい
今回私が行ったガラスの森美術館、ラリック美術館、ポーラ美術館は、いずれもオンライン上や観光案内所などで料金が200円〜300円引きになる前売券を買うことができました。
前述した「箱根フリーパス」を各美術館の受付で見せることでも割引チケットは購入できますが、フリーパスの割引はどこも100円引き程度なので、前売り券の方が確実にお得です。
前売券は当日でも購入できるので、忘れずに買っておいた方がいいですよ!
その他
今回の箱根の主要目的は美術館巡りでしたが、箱根ロープウェイからの景色が思いの外よかったので最後に乗せておきます。
富士山がくっきり見えるので、晴れた日はぜひ乗ってみてください!