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観葉植物に嫉妬する

仕事を辞めて、毎日おうちにいるようになってから、観葉植物を育てはじめた。

本当はずっと前から育ててみたかったけど、すぐ枯らしてしまいそうで怖かった。

観葉植物だらけのおうちで暮らすアロマセラピストのママ友にも、たぶん今のわたしなら大丈夫じゃない?って背を押されて、パキラとポトスとガジュマルを買ってきた。

名前をつけて毎日話しかける。お水が欲しそうならあげて、できるだけお日様に当ててあげられるようにする、ただこれだけでわたしはとても救われた、なんだかわからないけれど、近くに緑があるだけで穏やかな気持ちになる、カインズに行くたびに新しい子を探し、観葉植物を飾る棚を買ってきて組み立てて、もっとお日様の光を当てるように配置したりして、まるで子供のように扱っている。

本当の子供たちは焦った。上の子は夫に、ねえ!ママが観葉植物に話しかけてる!やばいよ!って心配し、

ヤキモチ焼きの下の子は、なんで俺より観葉植物をかわいがるの、って怒りだす。

先週新しく買ってきた観葉植物には夫がジャイアンツの若手選手の名前を付けた。そしたらジャイアンツファンの下の子もかわいがってくれるようになった。

ほら、なんだかんだみんな家族みたいになってきて、わたしは嬉しい。


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