【水島予言#01】1974年の高校野球と、1973年の水島新司
1974年。それは野球界にとって一つの分水嶺ともいえる年だ。プロ野球では読売ジャイアンツのV9時代が終焉し、「ミスター・プロ野球」長嶋茂雄が引退。その一方で、王貞治は史上初の三冠王を達成。プロ野球の打の主役が明確に入れかわる年となった。
そして高校野球ではこの年、金属バットの使用が解禁。今につながる「打高投低」時代のはじまり、といえる。もっとも、初年度は多くの学校で金属バット化に対応できず、木製で出場した選手がほとんど。この年夏の甲子園を制した銚子商業の4番、篠塚和典(当時