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水島新司と日本野球〜水島野球マンガの予言的世界(80's)〜

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80年代のプロ野球と高校野球で起きた出来事を、水島野球マンガは事前にどう予言していたのか? 有料設定にしていますが無料で読めるものも多いです。
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#ドカベン

《時代とシンクロした水島マンガ》 桑田&清原と里中&山田。影響を受けたあった甲子園最強コンビ

 甲子園通算本塁打歴代1位の13本、清原和博。  戦後ただひとりの甲子園20勝投手、桑田真澄。  甲子園100年の歴史上、投打で最高の記録を残した2人がいたのだから、80年代PL学園が強かったのも納得だ。  清原の13本に次ぐのは、桑田真澄、元木大介(上宮高)、中村奨成(広陵高)の6本と、実にダブルスコア。甲子園の歴史における数ある個人通算記録のなかでも異次元の数字であるのは間違いない。  そんな清原以上の成績を残したのが山田太郎だ。成績を見比べると非常に似た傾向であること

【水島予言#05】1983年の高校野球と、1973年水島マンガにおける飲んべ監督

 日本一の野球専門古書店「ビブリオ」の店主・小野祥之さんによれば、書店の野球コーナーを占拠する「高校野球の監督本」の先駆け的存在は、1983年春に出た『攻めダルマの教育論 蔦流・若者の鍛え方』(ゴマブックス)だという。著者は徳島・池田高校を全国的強豪校に育てあげた名将、蔦文也監督だ。  74年のセンバツ大会では部員11人の「さわやかイレブン」で準優勝。80年代に入ると筋力トレーニングをいち早く導入し、金属バットの特性を最大限に活かした強打のチームをつくりあげて高校球界に革命