【水島予言#10】1981年と89年、ドラフト1位を拒否したスター球児を待ち受けていたもの。
野球界の人生交差点、ドラフト会議。毎年のようにさまざまなドラマが生まれるドラフト史のなかでも、とくに劇的だったといえば1989年のドラフト会議だ。この年、新日本製鐵堺の野茂英雄に史上最多8球団が競合指名。この年から採用されたテレビモニターに次から次と「野茂英雄」の名前が灯り、会場の喧騒とは裏腹に、名司会者・パンチョ伊東の軽やかな声が響き渡った。
また、89年ドラフトは「史上空前の当たりドラフト」としても有名だ。野茂の他の1位指名では佐々木主浩(大洋)、佐々岡真司(広島)、