マガジンのカバー画像

水島新司と日本野球〜水島野球マンガの予言的世界(80's)〜

10
80年代のプロ野球と高校野球で起きた出来事を、水島野球マンガは事前にどう予言していたのか? 有料設定にしていますが無料で読めるものも多いです。
¥100
運営しているクリエイター

#川藤幸三

《時代とシンクロした水島マンガ》 1983年、代打男・景浦安武の戦力外と、浪速の春団治・川藤幸三の戦力外

 最終的に62歳まで現役を続けた景浦安武。その長い現役生活のなかで、何度か現役引退のピンチがあった。そのひとつが南海ホークス時代の83年オフに起きた戦力外騒動だ(コミックス29巻収録)  前年に代打だけで31本塁打を放つ驚異的な打棒を見せ、落合博満と激しい本塁打王争いをしたのが幻かのように、この年の景浦は絶不調(といっても、代打で7本塁打なのだから、本来であれば立派なのだが……)。36歳(オフに37歳)という年齢も含め、シーズン途中から「景浦限界説」が何度もささやかれ、つい