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東南アジアの旅 (1)  日本〜マレーシア 

2012.2
仕事を辞めると決めてから、
一番したかった事が長期の海外旅行。
最長で6日間は休める会社だったけれど、
6日では全然足りなかった。

美容師になる前、大学卒業後に一般企業で会社員をしていた。
丸8年。

その会社の最終出勤日は2月初旬だった。
確か節分の頃だったような気がする。

肩書きのない一個人になったことがない私は、
何者でもない自分が想像ができなかった。少しこわかった。
最終出勤日の翌日、普通の日を過ごせるとは思えなかった。
きっと感傷に浸って、何なら後悔の念を抱くかもしれない…。
色々思い巡らした結果、
翌日に沖縄を出ることにした。


沖縄から関空、その後マレーシアへ

旅の相方は、いつも一緒に海外に行く幼馴染。
彼女は旅のプランニングとホテル探しがかなり上手い。特にホテルに関しては本当に素晴らしい。
こんなに広くてキレイで、この値段!?
というホテルをいつも予約してくれる。

彼女が航空券の手配とホテル検索をしてくれた。旅の間、飛行機は10回以上乗った。
20人ぐらいしか乗れないプロペラ機で離島に行ったりもした。
細かい組み立てを全部やってくれた。
退社の準備は数ヶ月前から始まるし、
落ち着かずバタバタしていたのでとても助かった。

私たちがアジアを旅した約10年前、日本にLCCの航空会社がまだほとんど参入していなかった。
東南アジア一帯でこんな安い飛行機飛んでるらしいでと友人に教えてもらったのがエアアジア。

数ヵ国を空路でまわろうとしていた私たちにはかなりありがたく、格安で購入できた。
ほとんどが1回数千円だった。
飲み物も食事も座席指定も、重い荷物を預けるのも有料。
初めての体験で、外国で、うまく乗れるかドキドキしたのを覚えている。

日本→マレーシア→インドネシア→シンガポール→マレーシア→日本
このルートで、約3週間旅をした。

旅の目的は、
教科書で習ったボロブドゥールとプランバナンは見たいと思っていたけれど、
それより何より海外にいられればそれでよかった。
何せ退職の感傷に浸りたくない。
平穏な日々はしばらく要らないと思っていた。
毎日変化が起こってワクワクしていたかった。


クアラルンプール

関空からマレーシアのクアラルンプールへ。
クアラルンプールは、大都会。
高層ビルが乱立し、整っていて無機質な印象を受けた。
発展途上国なんてとても言えない雰囲気。

中心街へ出掛けてみた。
お茶するためにカフェへ。
私の英語はもちろん拙いけれど、
オーダーを取りに来た女の子が母国語ではないであろう英語で話しかけてくれた。
どこから来たの?というような会話をした。
彼女はカンボジア出身。とてもフレンドリーでキュートな女の子だった。
街を行き交う人を見ていたら、いろんな国の人がいた。観光客なのか、住んでいる人たちなのか。日本とは大違いの光景。
いきなりマレーシアのグローバルさを感じた。 


中華街


お茶の後は中華街へ行ったり、
街をブラブラして、
夜はカフェバーのようなお店のテラスで、他愛のないおしゃべりを何時間もした。
日本は極寒の2月なのに、屋外で半袖でビールが飲める幸せを噛みしめていた。


マッサージ屋さんがあった通り

その後はお決まりの、マッサージへ。
レストランというより食堂のようやお店が立ち並ぶ通りで、たまたま見つけたマッサージ屋さんに入った。
そこが大当たり。
クアラルンプール滞在中、毎晩通った。

マレーシアの次にインドネシア・シンガポールをまわり、日本へ帰国する前に再びクアラルンプールへ戻ったのだけれど、
その東南アジア最後の夜ももちろん行った。

マレーシアは、三都市まわった。
クアラルンプール、コタ・キナバル、ムル(ボルネオ島)。
それぞれ3日〜4日ずつ滞在した。

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