評価制度の導入時に必ず伝えておくべき2つのこと
OGSシニアコンサルタントの深石です。
この記事は、弊社のメルマガ読者からの質問にお答えしていきます。
【質問】
「評価制度の導入時に、従業員にそれを伝える必要ってありますか?」
結論、伝えるべきことが2つあります。
・評価制度を導入する目的と意図
・どのように制度を導入していくかというスケジュール感
この2つは、必ず評価制度の導入時に伝えてください。
評価制度がない状態から新しく作る場合も、評価制度を改定する場合も、評価制度を導入する「意図・目的」「スケジュール感」は必ず伝えるよう、コンサルティングでもおすすめしています。
評価制度を導入する目的
では、評価制度そのものは何のために導入するのでしょうか?
その目的は、組織や、メンバー・従業員が相互成長するためだと言えます。
しかし、組織や従業員のために導入するにも関わらず、評価制度を導入する際は、一部の従業員から反発・ハレーションなどが起きてしまう場合があります。
評価をされる側の従業員としては、評価制度によって、今の自分の環境・状況・待遇などが変わってしまう、悪化してしまうのではないかという不安感や恐怖感が生じ、評価制度そのものへの反発をしてしまうことがあるのです。
この評価制度への反発も、評価制度を導入する際に、「目的・意図」「スケジュール感」をしっかり説明することで、ある程度防ぐことができます。
評価制度を導入することによって、むしろ従業員のモチベーションが低下してしまうなど、本末転倒になってしまわないよう、きちんと導入時には説明の機会を持ちましょう。
評価制度がなかったらどうなる?
評価制度の重要性については、仮に、評価制度がなかったらどうなるかという観点からも伝えていきましょう。
評価制度がないとどうなるでしょうか?
従業員に伝える際の2つのポイントは、「成長性」と「公平性」です。
【成長性】
評価制度がない、評価が曖昧な場合に成長できるのでしょうか?
評価基準が明確でない場合、ゴールが明確でない場合、果たしてどのように成長したかどうかを測れば良いのでしょうか?
成長したかどうかを明確にできない場合、当然ながら成長性は曖昧になります。
基準が曖昧なままでは、個人も組織も成長していかなくなってしまう。そうすると、組織の提供価値は高まっていきません。それに応じた対価(報酬)も増えていきません。
つまりは、個々人の待遇も高まっていかないということです。
【公平性】
評価制度がなければ、何をもって報酬が決まるのでしょうか?
客観的な基準がないということは、主観的な観点で報酬が決まってしまうということを意味します。主観的な判断によって、果たして公平な評価・待遇が実現できるのでしょうか?
やはり、公平な評価・待遇を実現するためには、しっかりとした評価制度を設けることが望ましいでしょう。
これらの成長性、公平性の観点からも評価制度は重要です。
成長に向けた物差しがしっかりとないと、自らの成長に関わらず自分の待遇が悪化してしまう可能性もあります。
公平性が担保されなければ、今よりももっと従業員の反発、不安、不満が生まれるかもしれません。
評価制度を導入することは、個人や組織をより成長へ導き、公平な評価や待遇を実現し、組織にとってだけでなく、全ての従業員にとってプラスの影響があるということを、経営者と従業員で話し合いましょう。
まとめ
評価制度の導入時には、評価制度を導入する「目的・意図」「スケジュール感」を伝えたうえで進めましょう!
弊社OGSのコンサルティングでは、それぞれの企業のニーズに合わせ、オーダーメイドの評価制度、報酬設計をお手伝いいたします。
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