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僕が髪を一束ごとに切る理由(2)

こんにちは、下北沢のRealClothesにて美容師をしております、オグスです。

前回は髪の束を筆先のように量を取り、重なりを調整することで良い髪型を作ることができる、という前提を説明しました。

(カットの講習会などで美容師さんに伝える内容も含まれているので、
かなり難しい話になったかなと思いました。。。)

今回はお客様一人ひとりの髪に合わせて切っている点について書こうと思います。


十人十色、人それぞれ違う

これは皆さんご周知のことと思いますが、人それぞれ髪質も違えば、量、クセ、生え方など全く異なります。

髪だけでなく頭の骨格、耳の形、顔の印象、首の長さや肩幅...etc

挙げ出したらキリがないほど人それぞれ違うものを持っています。

人それぞれ細かい違いが組み合わさって外見の個性が作られています。

衣服と同じように、髪型もオーダーメイド

スーツや帽子、靴などを自分の体の特徴に合わせてオーダーメイドで作ると自分の魅力が倍増して見えますよね?

もちろん現代は既製品の選択肢が多いので、その中から自分に合うものを選ぶというのがオーダーメイドに近いのかもしれません。

髪型も同じく、自分に合いそうな髪型をオーダーすることが多いと思います。

しかし衣服と違うのは、髪型は自身から生えているものを変形させるという点です。

衣服のように取っ替え引っ替えが出来ません。

生えている髪をどうフィットさせていくか、が僕の仕事です。

採寸と同じく、髪や骨格も分析が必要

手足は短いが胴が長い、腰は細いが肩幅があるなど...

オーダーメイドで衣服を作る場合と同じように、一人一人の頭にも様々な特徴があります。

アジア人によくあるハチ張りで後頭部が絶壁、襟足や耳周りが立つように生えている、頭頂部が多毛など...

必ずご本人が自覚している以上に多くの特徴があります。

その特徴をきちんと捉え、髪型のバランスを整えてあげる

頭部の特徴が多ければ多いほど、良い髪型への難易度が上がっていきます。

多くの特徴を解決しつつ、より良い髪型へ近づけていくには髪の毛を束ごとのサイズ感で捉えていく必要があります。

生えているものの方向性、量、質、重なりなどの情報を束ごとに捉えパズルのように組み合わせることでピタッとハマるバランスを作ります

まとめると

髪型がなんとなく垢抜けない、似合わないなどの経験がある方はきちんと髪の特徴を捉え、バランスを整えてあげられる美容師さんにオーダーメイドでカットしてもらうだけで一気に楽しい毎日になるはずです!

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