見出し画像

読むと少し、世界が広がるかもしれない本

4月の記事3本目ということで、新社会人や若手が今読んでおくと、少し自分の世界や視野が広げられるかもしれない本を3つ、紹介します。
コロナの影響で外出自粛が続く今だからこそ、本を読むことに時間を使うことは有意義な時間を過ごすための方法の1つです。

1冊目:死ぬこと以外かすり傷 

幻冬舎の編集者であり、NewsPicks Book編集長 箕輪厚介さんの著書です。
2018年の8月に出版された本ですが、恥ずかしながら私は最近読みました^^;
もっと早く読んでおきたかったなと思う反面、20代の方々は触れておいた方が良いだろうなと素直に思える考え方やシンプルだけど突き刺さる表現で何を言いたいのかがストレートにかかれている本です。

「誰よりも動け」「語る前に手を動かせ」「語りながらでもいいから手を動かせ」「熱狂しろ」「ハッタリかまして伝説を作れ」「努力は夢中に勝てない」「とにかく打席に立て」「自分をさらけ出して個体として生きよう」
などなど、強烈なフレーズもたくさんあります。
「編集者」という視点の話ももちろん含まれていますが、どんな人でも参考にできるものが圧倒的に多いので、ぜひ一読を。

漫画版も出ていますが、とにかく箕輪さんが言いたいことをシンプルに書かれている本なので、どんどん読み進められる内容に仕上がっており、個人的には漫画読む前にこちらをオススメします。

2冊目:イシューからはじめよ

2010年に出版された、慶應義塾大学 環境情報学部教授であり、ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)の安宅和人さんの著書です。
私が初めて読んだのは2011年頃でしたが、その頃ちょうど新卒社会人として仕事を始めた際に、「如何に価値ある仕事をするか」「生産性が高いとは何か」など、漠然と仕事の質を上げるためにどうするかを学びたいと思い、手に取った本でした。ただ、その時だけ読んで終わった本ではなく、その後も、3年目、5年目と何かの節目の度に開いては読み返し、を繰り返した本です。

仕事を始めて間もない頃と、仕事をある程度こなせるようになったとき、または仕事の質が前よりも上がったと自負したとき、次のステージに上がろうと思ったとき、など状況に応じてより具体的に本の内容を実感できることがあったので、時々思い出して立ち返ることができ大変勉強になります。

昨年2019年に「シン・ニホン」という新しい著書も出版されていますので、気になる人はそちらも是非読んでみてください。

3冊目:道をひらく

最後は、昭和43年発刊の松下幸之助さんの「道をひらく」です。この本も自分が新卒のときに読んだ本で、会社から課題図書として渡されたのが最初でした。内容としては読み物というよりも、個人的には名言集という印象を当時から持っていました。もともと「PHP研究所の機関紙「PHP」に連載したエッセイをまとめたもの」ということで、見開きで一つの内容となっています。もはや「古典」と言えるべき名著だと私は思っていますが、この本も初めて読んでから事あるごとに何度も読み返しました。「イシューからはじめよ」とはまた違う意味で、読んで終わりの本ではなく、自分が迷ったり悩んだりしたときに「こういうとき、どうするか何か参考になることが書かれていたはず...」という思いで、何度も取り出した記憶があります。

「人としてどう在るべきか」から「仕事とは何か」、そして「どう生きるか」といったことまでを含めたエッセイが読みやすく、かつわかりやすくまとめられており、まさに「松下幸之助が凝縮された本」と言えると思います。歴史的偉人が何を考え、どう生きて、どこに到達したのか、ということに触れることができるという意味でも一読の価値アリです。

内容的に、現代にはちょっとそぐわないかな、というものもさすがにありますが、そこはうまいこと自身で取捨選択しながら、その時々に自分に必要なエッセンスだけを抽出すれば、いつまでも枯れない知恵になります。
※この辺りの本の使い方は4月1本目の記事でも触れたとおり

おまけ:論語と算盤

また、「道をひらく」と似たような印象を持った本として、渋沢栄一さんの「論語と算盤」もオススメなのでオマケとして紹介しておきます。こちらは「道をひらく」とは違い、読み物としての印象が強いですが、日本の現代経済の土台を作ったと言われる偉人の人柄や品格が如何に磨かれたかに触れられる本としては非常におすすめです。

最後に。

ざっと3つ+1つの本の紹介をさせてもらいました。「読むと少し、世界が広がるかもしれない」とタイトルに書きましたが、「世の中を渡り歩く中で、いま良い道標になってくれる本」とも言い換えても良いかも知れません。他にも良い本はたくさんありますし、もっと紹介したい本もありますが、是非その時々で自分にあった本に出会ってもらいたいと思います。
新しいステージで奮闘する誰かの、道標として参考になれば幸いです。

※本記事は、EVERRISEのアドベントカレンダー2020春へ寄稿しています


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?