OGO ART ADVISORY  代表 大胡 玄

アートコレクター向け 海外アートニュース・アートフェア・オークション情報を紹介 2004年〜2019年クリスティーズ勤務。オークション会社での経験を生かし、コレクターに有用な海外アート情報をクリッピング。https://www.ogoartadvisory.com/

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最近の記事

海外アートニュース(2024年8月1日ー31日)

【AI】 EU(欧州連合)が支援するPERCEIVEプロジェクトが進んでいる。このプロジェクトは人工知能ツールの助けを借りて本物の色彩を再現し劣化した芸術作品を保存するためのもので、ツールパッケージの開発により、彫像、絵画、紙の作品、織物、写真、拡張現実の美術作品という5つの主要な美術作品の元の色を研究し、デジタルで再現する能力が強化されることが期待されている。-ARTnet 【個人美術館】 Netflixの共同創業者で元CEOのリード・ヘイスティングス氏が、ユタ州イーデン

    • 海外アートニュース(2024年7月16日ー31日)

      【不動産】 レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「モナリザ」のモチーフとして有名な貴族の女性リザ・デル・ジョコンドの家族がかつて所有していた邸宅が1,960万ドル(約30億円)で売りに出された。この邸宅は、イタリアのフィレンツェ郊外のスカンディッチにある。1300年頃に建てられた4階建てのこのヴィラは約43,000平方フィートの広さで、何世紀にもわたって改修が行われてきたが、当時のディテールが数多く残っているという。-ARTnews 【美術館】 希少な中世初期のセイウチの象牙彫刻

      • 海外アートニュース(2024年7月1日ー15日)

        【行政】 経済的な困難があったにもかかわらず、2023年には世界中で192の主要な文化インフラプロジェクトが完了し、198が新たに発表された。AEAコンサルティングが発表した報告書によると、完了したプロジェクトは総投資額85億8000万ドル(約1兆3,610億4,000万円)、新たなプロジェクトは今後56億2000万ドル(約8,915億円)の新規支出を表しており、2022年のプロジェクト統計よりも増加している結果となった。-artnet 【行政】 カタール美術館とヴェネツィ

        • 海外アートニュース(2024年6月16日ー30日)

          【オークション】 S&Pグローバルレーティングは、2024年第1四半期の収益の減少とコストの増加により、サザビーズの信用格付けをBからB-に引き下げた(S&Pの格付けはAAAからDまで)。サザビーズの債券の価格は先月約8%下落しており、投資家の間では、オークションハウスが2026年に期限を迎えるローンを借り換えることができないのではないかとの懸念が生じている。また、負債対EBITDA比率は7.7倍から10倍に上昇し、利益に対する負債の増加を示している。-ARTnews 【押

          海外アートニュース(2024年6月1日ー15日)

          ハッカーがクリスティーズの顧客データをオークションに出品した。ハッカー集団 RansomHubが顧客情報をハッキングしたというニュースが出た後の5月30日、クリスティーズは流出した顧客情報を詳述した手紙を顧客に送付、また連邦捜査局と英国警察にも通知した。その数時間後、RansomHubは「オークションでデータを販売しましょう」とダークウェブに投稿したが、専門家は「この情報を購入したいと考える人がいる可能性は極めて低く、単にChristie’sから金を取るための苦し紛れの一手に

          海外アートニュース(2024年6月1日ー15日)

          海外アートニュース(2024年5月15日ー31日)

          クリスティーズの20世紀イブニングセールは総額4億1,300万ドル(約647億2,300万円)を売り上げた。活発な販売を牽引したのは3,320万ドル(約52億円)のヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、2,860万ドル(約44億8,300万円)のデヴィッド・ホックニーだった。-ARTnews 穀物貯蔵庫を改装した美術館・クンストサイロが5月11日に一般公開された。この施設は南ノルウェー美術館の新しい本拠地でもあり、ノルジェス銀行投資管理のCEO、ニコライ・タンゲン氏によって集められ

          海外アートニュース(2024年5月15日ー31日)

          海外アートニュース(2024年5月1日−15日)

          【NYギャラリー情報】  私が先週NYで訪問したギャラリーの展覧会詳細画像です。 NYの雰囲気が少しでも伝われば幸いです。 たまにはこういうのも。   ギャラリーの展覧会リンクも掲載しましたので興味があれば是非見てみてください。 (取材に行った訳ではないので、写真のクオリティーはご了承下さい)  購入相談は随時受け付けてます。 【海外アートニュース】 【動向】 2010年以来毎年2,000万ドル(約31億2,900万円)以上を提供してきたバンク オブ アメリカ (BAC

          海外アートニュース(2024年5月1日−15日)

          海外アートニュース(2024年4月16日ー30日)

          【ヴェニス ビエンナーレ】 2024年ヴェニス・ビエンナーレの国別パビリオンをご紹介。 アドリアーノ・ペドロサがキュレーターを務めるメイン展が注目されがちだが、同じくらい多くの人を集めるのが、同時に開催される国別パビリオンだ。今回初参加の国-アフリカのベナンなど-もあるが、ロシアは戦争により、ニュージーランドとスコットランドは展示会の資金調達問題を理由に今回は参加しない。数千人のアーティストが参加を禁止するよう求めたイスラエルは、事務局はそれを拒否したものの参加を見送ってい

          海外アートニュース(2024年4月16日ー30日)

          海外アートニュース(2024年4月1日−15日)

          キューバ生まれでマイアミを拠点とする慈善家でアートコレクターのローサ・デ・ラ・クルスの膨大なコレクションが、今年5月ニューヨークのクリスティーズオークションで販売される。コレクションは数回に渡って販売され、推定総額は3,000万ドル(約46億円)。価格は5,000ドル(約77万円)から最高の500万ドル(約7億7,000万円)までとなっている。-artnet カンザスシティのネルソン・アトキンス美術館は、同美術館で10年以上展示されてきたクロード・モネを今年5月にクリスティ

          海外アートニュース(2024年4月1日−15日)

          海外アートニュース(2024年3月16日−31日)

          2023年のアート市場では実際に何が起こったのか?どのセグメントが好調で、どれが縮小しているかを最新のインテリジェンスレポートのデータを元に明らかにする。-artnet 北ロンドンの住宅ビルに一夜にして現れた壁画が話題だが、著者とされたバンクシーは自身のインスタグラムを通じて壁画を制作したことを認めた。 この壁画には、高圧洗浄機を持った女性が壁の前にある本物の木の葉に似た緑色のペイントをスプレーしている姿が描かれている。ガーディアン紙によると、地元自治区の落書き除去チームは

          海外アートニュース(2024年3月16日−31日)

          海外アートニュース(2024年3月1日−15日)

          ロンドンで今月初旬、印象派、近現代美術を対象とした3月の大型オークションが3大オークションハウスで開幕した。プレセールの推定総額は昨年から9.5パーセント減の3億2,100万ポンド(約606億6,000万円)となったが、対2022年の推定で記録された26パーセントの減少に比べれば市場は盛り返しつつあると言える。 アートネットでは、オークションカタログを熟読し情報源と協議することで、大変に価値のあるロットの荷主の多くを明らかにすることができた。記事内にて紹介する。-artnet

          海外アートニュース(2024年3月1日−15日)

          海外アートニュース(2024年2月16日−29日)

          今年のロエベ財団クラフト賞の最終候補30名が決定した。デザイン、建築、批評、美術館キュレーターなどで構成される十数人の審査員が優勝者を選出し、賞金5万ユーロが授与される。 世界中から選ばれたアーティストによる作品は、宝飾品からガラス製造、籠編みまで様々なジャンルに及び、5月15日から6月9日までパリのパレ・ド・トーキョーで展示される。-Galerie メイン州のポートランド美術館(PMA)は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる財政難のため13のポジションを削減する

          海外アートニュース(2024年2月16日−29日)

          海外アートニュース(2024年2月1日ー15日)

          アート・バーゼルは、今年6月に参加する287のギャラリーを発表した。参加ギャラリーの総数は昨年の285からわずかに増加し、22の初出展者が含まれる。 今年のフェアは昨年ディレクターとして参画したマイケ・クルーズ氏が率いる初の開催となる点でも注目を集めている。-artnet フリーズが 2024年ニューヨークフェアに参加する68ギャラリーを明らかにした。参加者は25か国から集まるが、約半数はニューヨークに拠点を置いているギャラリーだ。 フェアは5月2日から5日まで開催され、5

          海外アートニュース(2024年2月1日ー15日)

          海外アートニュース(2024年1月16日−31日)

          MOCA LA(ロサンゼルス現代美術館)が2023年に63人のアーティストによる100点の芸術作品を取得したことを発表、常設コレクションは約8,000点となった。 取得した作品はエルスワース・ケリー、ジェフ・クーンズなどの一流アーティストから、ダイアン・セヴェリンのような新進気鋭のアーティストの作品まで多岐に渡る。いくつかは数人のコレクターからの寄贈として提供されており、その中にはマーク・ブラッドフォードの絵画を寄贈したブラッド・ピットも含まれる。-ARTnews Pace

          海外アートニュース(2024年1月16日−31日)

          海外アートニュース(2024年1月1日ー15日)

          フィリップス社は2023年、オークションで8億4,070万ドル(約1,217億7,000万円)を売り上げたと発表。これは前年の売上額の10億ドル強(約1,448億4,000万円)から15%減少となる。-ARTnews 2024年にパブリックドメインになる芸術的な逸品を紹介。アメリカは著作権の有効期限が世界で最も長く厳しいことで知られているが、今年は1928年に公開された作品がパブリックドメインに加わる。その中にはミッキーマウスをはじめ、エドワード・ホッパーの作品や、ルネ・マ

          海外アートニュース(2024年1月1日ー15日)

          海外アートニュース(2023年12月15日ー31日)

          2023年を象徴する25の展覧会を紹介。現代先住民美術の調査、黒人ブラジル美術展、今まで日の目を見なかったアーティストの探究など美術史に大きく貢献した内容や、フェルメールの回顧展、エドゥアール・マネの『オランピア』がマネとドガのダブルヘッダーという形で米国で展示されるなど様々な展示会が開催された。-ARTnews 2023年は黒人アートの展覧会が豊富な一年だった。ボストン現代美術館で回顧展が開催されたサイモン・リー、ニューヨークのニュー・ミュージアムから始まり来年初めにニュ

          海外アートニュース(2023年12月15日ー31日)