俺達の菊花賞2022 -GI3連勝を懸けて-
先週は久々のベタ決着で浮かれていましたが、
切り替えて菊花賞の予想へ。
個人的に今年のG1でも最高級くらいの難易度に感じるので
慎重かつ大胆な予想をしたい。
どうやら長距離戦では血統が重要なファクターとなるらしいが、
エピファネイアの延長は買い♪ロードカナロアの短縮は軽視♪
くらいしか分からないので、触れないようにします。
まずはコースが今年と昨年限定で阪神3000mでの施行となる点は要チェック。
過去の菊花賞のデータなんてほぼ当てにならないと思うので、
去年の結果(事実)を分析して、
何か見えてくれば今年の予想に反映をさせていこう。
去年の勝ち馬は現役最強馬との呼び声高いタイトルホルダー。
1000m通過が1分フラットと淀みのないタイトなペース。
丁度中盤くらい(8F目)で14.3に緩めて、ラスト4F〜1F(2200〜2800m地点)
がロンスパ区間で、勝ち馬はセーフティリードを守って圧勝。
結果だけ見れば内回りらしく先行有利な感じもするが、
結局タイホは異次元だったし、2着以下の馬達の立ち回りを見てみましょう。
2着オーソクレースは、道中10番手前後を大外枠から外を終始追走して、
上がり3Fは34.8。
3着馬ディヴァインラヴは、6番手追走から、35.2の上がり。
4着馬ステラヴェローチェは、15番手から最後のコーナー手前からポジションを上げ9番手で直線に向かって上がり最速の34.7で惜しい4着。
ステラヴェローチェは乱暴な競馬だったが、とても長く脚を使える良い馬だなあ。復帰お待ちしております。
道中でポジションを取っていた馬は2着馬以外、軒並み失速しており
やはり2度の登坂があるこのコースは相当タフなことが明白。
それ以外の去年の人気馬をみていくと、アサマノイタズラは殿から
ステラと同じ上がりを使うも届かず、離された9着で、
レッドジェネシスはなぜ1番人気?
とりあえずここまでで分かったことは
①想像以上にタフなコース
②それなりのポジションを取れること
③後方からならロンスパへの高い適正があること
の3点くらいかと。
①をこなすには折り合いは絶対に重要で、余計なロスは
絶対にしたくない。
条件
まずは馬場。
阪神は若干高速馬場。
内も若干荒れてきたし、外差しも効くはずだが
インベタもまだ通用しそうなフラットな状態。
展開次第で恵まれるポジションは変わりそう。
秋華賞の予想でも重視したが、阪神内回りは「総合力」が
キーファクターになることは間違いない。
キレ一辺倒ではダメだし、コーナリングも上手い方が良い。
あとは当たり前だが、瞬発力ってよりも持続的な脚を使える必要があり、
スタニングローズはまさにこれらの能力に秀でていた。
展開だが、不確定要素が多すぎてここに時間を割くのは無駄な気もするし
展開を完璧に読めても馬券は当たらない。
もちろん大きなヒントにはなるが、今回は読めないので
起こり得る重要そうな事象だけをピックアップしようと思う。
まずは逃げ候補が数頭いて、どの馬も正直足りないと思う。
全ての馬が未知の距離であり、去年のタイトルホルダーのような
序盤のペースメイクは起こりにくいと思うし、スロー想定で良さそう。
従って、去年よりも「決め手」は重要なファクターとなると仮定。
あとはディナースタが捲りで勝ってきているが、それは自己条件での話であり、今回はG1でしかもよりタフなコースレイアウト。
本当に勝ちたければ、玉砕覚悟で3コーナー手前からの捲りなんかはしてこないでしょうし、坂もある。
去年のステラヴェローチェのような程度のイメージで、そこまで
結果を大きく左右するようなことにはならないとしたい。
ただ玉砕覚悟でくれば、当然前は苦しくなることは頭に置いておきたい。
あとはどの馬が「総合力」で長けているのか、
拮抗しているなら「決め手」はどれが秀でているのか、を検討して
オッズとのバランスを見て、印選定をしたい。
もうA.M.1:00なので眠たいよお、、
考察を書いていて思ったが、
「総合力」についてもっと言語化してイメージをしっかり掴んで
妥当な評価を下せるようにしないといけない。
構成要素をざっとまとめると
①スタートセンスや二の足による好位置を取れる力
②基礎スピード(追走力)
③鞍上の意のままにコントロールできる気性(折り合い・素直さ)
④ギアチェンジ能力(厳密にいうと違うが、瞬発力やキレ・加速性能)
⑤ガッツや根性(サラブレッドとしての本能的なもので割と重要だと認識している)
Ex)併せ馬で前の馬を追い抜かそうとする力
⑥スタミナ・心肺機能
⑦パワー
こんなもんか?
他に思いついたら、追記したい。
*基本的に総合力に秀でた馬が強いのは当然だが、
コースや馬場状態、展開的な条件から求められる能力は変わるはずで
それをレース毎に的確にジャッジできる人は競馬が上手な人だと思う。
阪神内回りでは特に、上記の能力にどれもが重要なファクターであると思うので、「総合力」を重視しています。
有力馬分析
ガイアフォース
まず単刀直入に、「総合力」で比較をすれば
本馬〉アスクビクターモア(以下AVM)であると割り切っておきたい。
おそらく今回この馬が1番人気のようだが、それは前走(セントライト記念)の結果を受けてのものだと思われる。
前提として、AVMは緩い仕上げであったことは忘れてはいけないし、
レース自体もガイアフォース松山Jが、上手くAVMを目標にレースを進めて
差し切りと同時に入線といった形だった。
本馬自体も、戦ってきた相手が弱いとは思わないが
AVMと比較すれば3枚は落ちると見ている。
ただ、心肺機能がバケモノレベルで連勝される可能性もあるが
前走からの上積みは期待できないことや、オッズ等を考えても
馬券的には嫌ってみたい。2000くらいのレースで買ってみたい。
プラダリア
青葉賞勝ち⇨ダービー4着、と世代上位の実績であると言って良さそう。
意外と器用な競馬ができるタイプで、青葉賞やダービーでは
内枠から先行気味に追走して、直線ではジリジリ伸びてくるタイプで
距離が伸びて良さそうに見える。
キレってよりもパワー型なタイプで、実際に道悪でも勝ち鞍がある。
前走は、大きく負けたが陣営は叩きですみたいテンションだったので、
悲観することはないとも思う。加えて、直線では前にいた馬が2度くらいポジションを下げてきて、交わすために減速している不利も確認できた。
「総合力」という観点からはダービーで先行して5着という実績があるため、
舞台代わりで巻き返しに期待したい。
と集中はずっと思っていたが、結局人気するのかあ。
ただ10倍前後のオッズなら許容範囲なので、印は回したい。
ボルドグフーシュ
推し馬よ、よくぞクラシックに出てきてくれた。
どうでも良いが、調教師はこの馬のことを
『ボルドグ』と呼んでて癒された。
この馬は過去レースを見れば一目瞭然だが、不器用で末脚特化型の競馬しかできない。スタート、テンは遅く終いだけでレースをなんとかしてきた。
前走の内容はとても評価してあげても良いと思っていて、
内にいた馬が大きく恵まれていたが、唯一本馬が外から上がり最速で突っ込んできた。
意外と言及されていないが、この馬はコーナリングとかも水準以上に上手だと思っていて、この舞台は相対的に良さそう。
レースを使うごとに成長を遂げていることは間違いなく、
世代戦に必要な「成長力」を持っていると判断している。
ポジションは取れないが、毎回持続的な末脚で上位に食い込んでこれるし、
マイペースな馬故に、折り合いも全く問題ない。
繰り返し述べているが、ポジションは取れない点は弱点であり
「総合力」では若干劣っているが、「決め手」に特化していて
推し馬とかの贔屓目なしにしても、絶対に買いたいと思える良い馬である。
ヤマニンゼスト
怖いのは鞍上。消したいが前走の2着に割ってきたのがトラウマで、
とても躊躇している。前走は内でじっと溜めて、瞬発力だけで2着まで来たが、今回も内枠を引いて再現がありそうでとても怖い。
能力面は普通に考えれば足りないが、前走もそこまで弱い内容ではなく、
出世が遅かっただけ、と考えれば軽視は危険な気もしなくはない。
連に絡むのは厳しいと割り切り、3着までならという形で馬券はフォローしたい。
アスクワイルドモア
重賞(京都新聞杯)勝ち馬だが、そのレースは差し馬に非常ぬ向いた展開だったことや、ダービーと前走の大敗を考えれば能力は足らないと考えるのが妥当。2000くらいに短縮で検討か。
ドゥラドーレス
ポテンシャルではここに入っても最上級のモノがあると感じる。
セントポーリア賞と前走の藻岩山特別を改めて見たが、
本当に惚れ惚れする雄大なストライド。
めちゃくちゃに良い馬だ。
能力だけで比較すれば圧倒的にこの馬が抜けているとも思えるが、
今回は菊花賞、阪神3000m。
この馬の唯一の弱点である折り合いがつかない点が致命傷となる舞台。
現状3番人気の8倍弱ではリスクに見合わないので、強くは推せないが
無理矢理に終始馬群に入れて脚を溜めて、直線で爆発して突き抜けも十分にあり得るポテンシャルであることは忘れてはいけない。
ただ、この馬のベストは府中であることはほぼ間違いないので
ここでは折り合い爆発で自滅してもらって、他でガッツリ買いたい。
印は必要だが、ここまで人気するなら抑えまでにしてみたい。
ヴェローナシチー
キレはないが持続力に特化しており、今回の舞台には合う印象。
前走は賞金が足りていて、おそらく仕上げていなかったが
今回は川田Jを手配して本気でここを獲りに来ているのが伝わる。
追い切りも前走よりは良く、おそらく上昇してくるはずだが
この馬は1勝しかしていない。
頭までは疑問だが、適正はドンピシャな印象で
鞍上強化+適正舞台代わりにも関わらず、人気はそこまでしていない印象のため妙味はある。
ディナースタ
展開面の考察で若干触れたが、驚異的なロンスパ性能を持っている一頭。
函館などのローカルと今回の舞台の大きな違いは、急坂の有無だと思う。
前走のような強引な競馬が通用するかは疑問だが、
長距離への適正は抜群であると感じる。
ただ、「総合力」で比較をすればポジションも取れないし
そもそものスピード性能でもここでは劣っており、いきなり
G1で通用するとは思えないが、人気がないなら抑えたい。
アスクビクターモア
もう眠たいので詳細は割愛するが、実績は最上位。
ダービーでは全く適正外のキレの求められる舞台ではあったが、
早いペースを先行して、最後はダノンベルーガを差し返す濃い内容だった。
皐月も馬場の悪いところを通して、上位とは大きく離れていないし、
世代で5番目以内の地力はある一頭。
前走の敗因は緩い仕上げであったことを考慮しても、
最後にガイアフォースを差し返すガッツは大きな才能である。
コーナリングも上手で、1周半回るこのコースへの適性は高いと思う。
不安点は①初めての輸送②折り合い
の2点だが、精神的な成長を遂げているように感じるため克服は可能だと思う。
枠も被されると折り合いが怪しくなるAVMにとっては良い枠を引けたと思うので、あとは鞍上はスローの決め手比べに持ち込まずに、この馬に淡々と厳しいラップを踏み続けられる力を発揮できれば、当然勝ち負け。
馬券内は堅いと見る。
冷静に考えると見ている人は少数なので
一旦この辺まで。
ジャスティンパレスは、前走は鞍上の好騎乗によって最大限に恵まれていたし、左回りがベストであると前走を見て確信したので、今回は厳しいと見る。
キレ勝負にはならなそうだし、思い切って消したい。
印
◎ボルドグフーシュ
○AVM
▲ヴェローナシチー
△プラダリア
△ドゥラドーレス
結局今回も人気サイドから買うことになりそうなので
絞って勝負したい。
◎ボルドグフーシュの1番の懸念点は物理的に届かない位置取りになってしまうこと。鞍上の吉田隼人Jは去年のステラヴェローチェでの教訓を生かして、
届く工夫をしてくれるという希望的観測込み。
それを考えても良いオッズに思えるし。
世代戦で重視する成長力もあるし、展開的な助けもあることを見込み
思い切って本命に据える。
がんばれ。
○にはAVM。
これまでに見せてきたパフォーマンスは、このメンバー中屈指のモノ。
折り合いという致命的な不安がある人気馬を本命で買って後悔するくらいなら、10倍以上付く馬から買いたい。
早めに仕掛けそうで、最後キツくなって◎に差されて2着、が個人的にはベスト。
がんばれ。
▲はヴェローナシチー
ボルドグフーシュが届く展開ならこの馬が3着に来ても良い。
超絶鞍上強化の割にオッズはついている印象で、妙味はある。
半分寝ながら書いたので、
起きて余裕があれば微修正します♪
レース後コメント
◎ボルドグフーシュ 2着
うーん惜しかった。本当に惜しい。
パドックはより長距離仕様のような印象で登場し、
デキは申し分ないと感じた。
今回はすべてが良い方向にかみ合ったレースで
まずスタートは遅いがいつもよりは全然良し。
最後のコーナーワーク含め、鞍上の好騎乗が目立っており
本当に見ていてワクワクする道中。
直線入口で前をとらえられるポジションにさえいれば
しぶとく脚を使い続けられると信じていたので、
直線は思わず声が出たなあ。
ペースも向いたと思うし、好騎乗も、本当に願ってもない展開だったが
よく頑張ってくれた、おめでとう。
〇アスクビクターモア 1着
これは強い。ラップを見ても驚異的な持続力。
ただ逃げ馬の刻んだペースはこの馬にとっては相対的に良いペースだったと も思うが、もう一度このレースをやっても勝つのはこの馬じゃないかな。
あそこまで極限の削りあいみたいになると、後ろの馬も脚がたまらない(ドゥラドーレスなど)。
そう考えるとボルドグフーシュは改めて能力の高い馬。
あと三番手以降から競りかけられたり、被されなかったのもこの馬にとっては良い作用。そのくらい能力や完成度は高く、鞍上もこの馬のことを理解していた。
有馬記念でも当然有力候補だが、あくまでベストは2000前後だろう。
おめでとう。
ジャスティンパレスは求められる適性と合致しないと思っていたが、
とても強いレースだった。
デキもよさそうで、鮫島Jは本当に上手。そこらのベテランよりは断然信頼できる。
展開1つで結果は変わるのが競馬だと改めて感じたし、
不確定要素が多すぎる競馬予想において、
起こりうる事象を挙げてどれが一番現実的かを精査することが
予想の醍醐味であり、難しいなと。
来週は久々の現地勝負。
頑張りましょう♪