🏍【GPレポート】🏁レミー・ガードナー選手、最終ラップにダブルオーバーテイク! ー Rd.9カタルーニャ🇪🇸
【Kabuto GPレースレポート】
<2022 MotoGP™第9戦 カタルーニャGP>
スペイン北東部、地中海に面し交通の要衝として古代から栄えたカタルーニャ州で迎えた最後の日曜、全長4.657kmのコース、低速から高速までバランスのとれた14のコーナーと、前回のムジェロと同じくGP屈指の長さ1km以上のストレートを持つサーキットは、すべてのクラスが波乱に富んだ展開となった。
結果は期待どおり、とまではいかなかったが(レーサーは勝たなければ満足しない)Kabutoライダーたちはポジティブな気持ちで次のスケジュールに向かっている。
《MotoGP™クラス》
\「戦う気持ちが戻ってきた」(レミー・ガードナー選手)/
レミー・ガードナー選手(オーストラリア/Tech3 KTM Factory Racing No.87)は、地元に最も近いGPで、ようやく笑顔を取り戻した。予選は20番手からのスタート。激しいレースの末に11位でチェッカーを受け、MotoGP参戦開始後最高の成績を収めた。
“やっと良いレースができたよ。土曜日、マシンのフィーリングが良くなってきて、一歩前進することができた。最終リザルトについてはレース上の相次ぐトラブルがもたらしたものではあったけれど、自分自身のレースも終盤は悪くなかった。最終ラップでフランコ*¹とダリン*²を抜いて…去年※と同じような感じだった。”
このように好感触をもって、レミー・ガードナー選手はそのまま重要なテストに臨むことになるという。
「とっても大事なテストが待っている。マシンが自然な状態で旋回性を上げられることが、どうしても必要なんだ。」
新型KTMを評価するうえで、週末を通してデータをとることはとても大きな意味を持つ。
《Moto3™クラス》
\J・ケルソ選手はトップ集団に食らいつき、鳥羽選手はほろ苦いレース/
今季の練習走行、予選セッションで鳥羽海渡選手(日本/CIP Green Power No.27)は8番グリッド、ジョエル・ケルソ選手(オーストラリア/CIP Green Power No.66)は続く9番グリッドと、これまでで最高のポジションを獲得した。
迎えた決勝、スタート直後からジョエル・ケルソ選手はポジションを上げ、好調な滑り出し。一方、鳥羽海渡選手は大きく出遅れ、追い上げに攻めの走りを見せた。
2人のライダーは、レースが進むにつれて逆方向に展開していった。
鳥羽海渡選手が順位を上げ続ける間、ジョエル・ケルソ選手は後続ライダーに徐々にパスされていくことになった。その流れで鳥羽海渡選手とジョエル・ケルソ選手は2ラップほどランデブー走行をすることになった。
8ラップ目に入ったところで多重クラッシュが発生。これにより2人は大きく順位を上げ、鳥羽海渡選手は15位から10位へ、ジョエル・ケルソ選手は16位から11位へと順位を上げた。
迎えた終盤、8位まで順位を上げていた鳥羽海渡選手は、残り5周時点でスリップダウン。しかしすぐにレースに復帰し、最終的に15位、ポイント圏内でフィニッシュした。
そしてジョエル・ケルソ選手は最終的に12位でチェッカーを受けた。昨年CEVに参戦したサーキットでこの結果は予想外だったが、このカテゴリーで強い影響力を持つライダーたちの集団の中で走ったことは、彼にとって良い経験となったに違いない。
《Moto2™クラス》
\ポーランドの若手ライダーもワイルドカードで出場/
このカタルーニャGPには、Moto2クラスにポーランドのピオトル・ビエシエキルスキ選手(ポーランド/Pertamina Mandalika SAG EUVIC)もワイルドカード枠で出場した。スペイン選手権の常連でもある21歳の若手Kabutoライダーは、23位で完走を果たした。このレースで経験を積んでいる。