🏍【GPレポート】🏁「自分らしさを取り戻した、フィリップアイランド」ーRd.18 オーストラリアGP🇦🇺

2022年10月20日 18:59

【Kabuto GPレースレポート】🏁
＜2022MotoGP™ 第18戦🇦🇺オーストラリアGP＞

　タイを後にした世界選手権は、オーストラリア大陸南東部ビクトリア州に渡った。メルボルンの美しいウェスタンポート湾入り口に浮かぶフィリップアイランドでオーストラリアラウンドが開催された。

　レミー・ガードナー選手とジョエル・ケルソ選手にとっては、ホームGP。数ヶ月ぶりとなる家族や友人との再会を楽しみ、さらにMotoGPレースの地元におけるプロモーション活動の手伝いもこなしていた。

　しばし楽しい時を過ごした後、Kabutoライダーたちはこの海峡を望む風光明媚なサーキットに降りたった。フィリップアイランド・サーキットは左7、右5のコーナー、高低差がある全長4.4kmの中高速コース。海風の影響もあるが、ライダーたちからの人気が高く、今回も素晴らしいレースが繰り広げられた。

https://www.motogp.com/ja/event/Australia#info-track

🏁《MotoGP™クラス》
＼楽しいレースだった！／

🏍87 レミー・ガードナー選手（オーストラリア🇦🇺Tech3 KTM Factory Racing／KTM RC16）

🏍87 レミー・ガードナー選手🇦🇺
⏱予選19位 🏆決勝15位

　2日間のプラクティスでは、あまり良いパフォーマンスは発揮できなかったが、レミー・ガードナー選手のホームでのレースは彼に翼を取り戻させてくれた。日曜、ルカ・マリーニ選手（イタリア／Moony VR46 Racing Team／ドゥカティ）やヨハン・ザルコ選手（フランス／Prima Pramac Racing／ドウカティ）といった上位常連のライダーたちとバトルを繰り広げ、今シーズン最高のレースを披露したのだ。

　レース後、レミー・ガードナー選手は、同じオーストラリア人選手たちとともにフィリップアイランドに駆けつけた4万人以上の地元ファンから絶大な声援を受けた。

「正直言って、久しぶりに楽しいレースだった。最初の数周は、かなり前の方にいたんだ。自分自身でも力強さを感じていたし、ハードに攻めて順位も上げられた。あるときにはトップ10圏内にポジショニングした瞬間もあった。

　10周目以降はリアタイヤのデグラデーション（パフォーマンス劣化）を考えて走るようにしていたんだけど、16周目くらいからいきなりグリップ力が落ちてしまった。それ以降はコーナーでのドライブが効かなくなり、順位を落としてしまった。とくに自分はハードのオプションをつけていたんだけど、ここまで性能が激変するとは思っていなかった。

　いずれにしても、いい戦いができたので、レースはあっという間だった。実際、最終ラップに入ったことにさえ気づかず、チェッカーフラッグが見えたときにハッとしたよ。そう、今日は楽しかったんだ。

　旗が振られたあと、ファンのみんなと一緒にお祝いができてよかった。ミラーコーナーで停まって、かなりワイルドなバーンナウトをしたんだ。誰かが“時速389kmのホイールスピンだ！”なんて言ってたね。クールだった。楽しかったよ。」

Posted by Remy Gardner on Sunday, October 16, 2022

　この地元開催GPでレミー・ガードナー選手は、本来の自分らしさを取り戻したのかも知れない。

Tweets by GardnerRemy

🏁《Moto3™クラス》
＼ジョエル・ケルソ選手、地元GPで今季最高順位！／

🏍66 ジョエル・ケルソ選手（オーストラリア🇦🇺CIP Green Power）

🏍66 ジョエル・ケルソ選手
⏱予選14位 🏆決勝8位

オーストラリア人のMoto3ライダーは、ホームGPで今季最高のレースを展開したが、8位という成績では物足りなかったようだ。ジョエル・ケルソ選手は14番グリッドから好スタートを切った。1周目にはすでに9番手につけ、レース中も第2グループで5番手を走行した。

　イタリアのネパ・ステファノ選手、スコットランドのジョン・マクフィー選手、ブラジルのディオゴ・モレイラ選手らと23ラップにわたって、見事に美しいまでの、激しいバトルを展開。ジョエル・ケルソ選手は最終的に8位でチェッカーを受け、世界選手権ランキングで8ポイントを獲得した。残り2戦となった今大会で、今季最高の成績を収めた。