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「仕事も家族との時間もどちらも選べるんだと知った」育休を取得した社員のぶっちゃけトークをお届けします

こんにちは。先日noteで、育休についての考えをまとめました。

今回は、社内のポータルサイトで公開されていた、育休を取得した社員のインタビュー記事がとてもよかったので、皆さまにシェアしたいと思います!ソウルドアウトの育休制度や、育休取得前後の苦労話など、リアルな社員の声をお届けします。

ソウルドアウト/マーケティングカンパニー CXマネジメント本部 本部長
君永 義隆さん(@kiminaga903
2020年9月~12月の4か月間、育休を取得していました。

仲間の後押しもあり、4か月の育休取得を決意

─── ソウルドアウトの男性社員で初めて長期の育休を取得した君永さん。いろいろな障壁があったと思いますが、どうして決意できたのでしょうか?取得するまでの経緯を教えてください!

君永さん:実は、もともと育休を取得するつもりはなかったんです。ですがある日、里帰り出産から戻った妻に「ひとりでは無理かもしれない」と相談されて……。それで真剣に育休取得について考えました。

子ども一人を育てることすら大変なのに、うちは双子だったこともあり想像以上の過酷さで、妻も私も毎日ヘロヘロだったんです。文字通り生きるだけで精一杯な日々で。夫婦で何度も真剣に議論を重ねた結果、1か月育休取得をして、その間に子育ての環境を整えようという結論に至りました。

─── そうだったんですね。実際には4か月取得したと思いますが、そう決めたのはどうしてでしょうか?

君永さん:当時の上長の北川さんが背中を押してくれて決断できました。「本当に1か月で大丈夫なの?俺はそうは思わない。家族が何よりも最優先するべき存在だよ。もう一度真剣に考えてみな」と真剣に向き合ってくれて。それで、4か月の育休を取得することにしました。

─── 北川さん、かっこいいですね!4か月の取得を決めてからも、不安だったと思いますが……。

君永さん:正直、不安だらけでした。新卒入社以来がむしゃらに働いてきた私にとって、4か月もの間仕事から完全に離れることは、簡単な決断ではありませんでしたね。
「自分が抜けたあとの仕事はどうなるのか」「育休明けの仕事は取得前と同じようににこなせるのか」「育休を取得した際の収入はどうなるのか」「実際の手続きはどのように進めたらいいのか」など、とにかく不安が尽きませんでした。

現在、2歳3か月だそうです!

会社の制度としては取得しやすいが、業務プロセスの改善が課題

─── 分からないことだらけ、不安だらけだったんですね。

君永さん:そうですね。個人的には、「男性」とか「管理職」という立場もあったので、心理的な側面で取得しづらさを感じていました。しかし北川さんをはじめ、メンバーの皆さんの手厚い協力があったので、タイトなスケジュールでも取得をすることができました。

─── 周りの協力や理解があったのは、とてもありがたいですよね。率直に、育休制度は取得しやすかったと言えますか?

君永さん:制度がわかりやすく周知されているわけではなかったので、実際の手続きなどに時間がかかりました。人事の方とのやり取りは、「9月から4か月間取得したいです。どうしたらいいですか?」というざっくりした質問から始まりましたね(笑)。

─── 今は社内のポータルサイトでわかりやすく周知されるようになってきましたが、君永さんが取得した頃だと結構苦労しましたよね……。ほかに会社からサポートがほしかったと思う点はありますか?

君永さん:業務の引き継ぎですね。私は、仕事での段取りは得意な方なのですが、それでもなかなか難しかったです。苦手な人でもスムーズにできるような仕組みやサポート体制があるといいな、と感じました。それに、業務の棚卸しや非属人化を行なうことは、メンバーが休暇の相談をしやすくなるという心理的安全性の向上にも繋がると思います。

─── たしかに業務プロセスの改善は、経営の面でも、残業代や一般経費の削減にもなりますよね。では、制度を利用して、初めて知ったことや嬉しかったことはありますか?

君永さん:収入に関してはびっくりしました。手取りではなく、総支給(賃金月額)の67%も育児休業給付金が支給されます。「こんなにもらえるんだ!」と驚きましたし、思ったよりも何とかなったな、という感じです。ただ、2か月に1回の支給だったので、そこは注意が必要でしたが。

子育てを通じて、たくさんの「初めて」を経験

─── 子育てを通じてどんなことを感じましたか?

君永さん子どもって親の想像以上にたくさんの感動を与えてくれる、ということです。初めて笑ってくれた日、初めて寝返りを打った日、初めて離乳食を食べた日。たくさんの「初めて」を自分の五感すべてで感じることができたのは、今でもかけがえのない思い出ですね。そして何より、その経験を妻と一緒にできたことが一番の財産だと思います!

─── 子育てを楽しめたんですね!

君永さん:楽しめました!が、それ以上に大変なことが多かったです......。育児は私にとって大きな挫折経験でした。それまで割と要領よく生きてきたタイプだったので、育児もきっと何とかなるだろうと思っていたのですが、何とかならないことだらけ。毎日が挫折の繰り返しでした。

最初は子どもがどうして泣いているのか分からなかったですし、子どもの抱っこも恐る恐るでした。あたふたしながら対応する私の横で妻はテキパキこなすので、余計に自分に自信が無くなりましたね(笑)。ただ、そういった中でも、自分が家族のためにやれることは何かを考えて、日々を過ごしていくうちに少しずつ育児にも慣れていきました。

─── いい経験になったんですね。育休中の子育てで一番大変だったことを教えてください!

君永さん:特に睡眠時間が短かったことが体力的にきつかったですね。毎日まとまって寝ることができる時間は3時間くらいで、後は隙間を見つけてスキあらば仮眠する日々。当時はどこでも寝られました(笑)。

今でこそ「あの頃は本当に毎日が生きるだけで精一杯だったね」と、妻と笑いながら話せるようになったのですが、当時は子どもが生活の100%でしたし、何なら150%くらいで、限界を突破していましたね。

復職の際の不安を解消するためのサポートが必要

─── では、育休から復職するとき、どのような状況だったのか教えてください。

君永さん:復職まで1か月を切ったあたりから、徐々に「うまく仕事に戻ることができるのだろうか」という不安が押し寄せてきました。

長期で育休を取得すると、会社のパソコンやスマホが回収されるだけではなく、すべてのアカウントが停止されてしまいます。GmailやChatWork、Slackなども見ることができず、会社のことが何も分からない状況だったんです。

─── まさに、浦島太郎状態だったんですね……。

君永さん:定期的にコーポレートサイトを見にいったり、PR TIMESでのリリースをチェックしたり、同期にLINEしたりして何とか会社の情報をキャッチアップしていましたね。また、復職前の面談を上長や同僚と自主的にセットしたり、会社のパソコンやスマホを事前に取り寄せてセットアップを済ませたり、できる限りの準備をしたのを覚えています。ただ、人事の方を中心に柔軟に対応いただけたので、スムーズに仕事に戻ることができました。

─── 育休取得のハードルを下げるためには、取得前だけではなくて取得後の復職までのサポートも必要ですね。
君永さん:そうですね。現在は、休業中に個人のパソコンやスマホから参加できるslackチャンネル「#休業中の浦島太郎予防ルーム」というものがあり、ここから会社情報にアクセスしたり、職場の方と連絡を取り合ったりすることができます。復職後のイメージがもてると、育休取得が進むと思いますし、そういう制度はどんどん整えていきたいですね。

働き方の選択肢をもてる組織にしていきたい

─── 仕事や会社、メンバーに対しての考え方は変わりましたか?

君永さん:以前は、仕事が大好きがゆえに、家庭のことは妻にお任せ状態だったのですが、今は仕事も家族も同じくらい大切にできていると思います。育休を取得するまでは、「仕事かプライベート、どちらかしか選べない」と無意識のうちに思っていました。でも実際はそんなことはなく、両方とも大切にする選択肢がある、ということに気づけました。

実は最近、長野に引越しをしまして。妻の実家も近く、子育てにもいい環境だと考え、移住を決意しました。育休を通して、私自身の仕事に対する考え方に変化があったからこそ、今こうやって長野に住むことができていますし、仕事も家族との時間も最大限楽しめています。

ソウルドアウトにおける働き方が、時間に融通のきくフレックスタイムで、場所にとらわれないリモートワーク中心だからこそ実現できていることでもあるので、本当に感謝です。

─── 仕事100%の状態から、大きく考え方が変わったんですね。君永さんは、男性の育休取得に関して、どのように考えているのでしょうか?

君永さん:私は、大前提子育ては家族や地域、みんなで育てることが大事だと考えています。私たち家族の場合、私も妻も両親が遠方に住んでいるがゆえに夫婦のみで子育てすることにとても苦労したんですよね。だからこそ、頼れる人は頼り、伸び伸びと子育てをすることの重要性を感じました。

その上で、子どもを育むための手段の一つに育休があると思っています。大切なのは、夫婦でしっかり話し合った上で、育休を誰がどれくらい取得するべきかを話し合い、それぞれの家庭にあった子育てをすることだと思います。私自身は、育休を取得してとっても良かったと思っているので、少しでも迷っている方がいれば、「ぜひとも取得してみてください!」と、背中を押してあげたいです。

─── この経験を通じて、今後どのような組織をつくっていきたいと考えていますか?

君永さん:管理職としては、一人ひとりが働き方の選択肢をもてるようにしたいです。仕事も家族も大切にして、どちらも同じくらい楽しめる人が一人でも多くなれば嬉しいですね。特に、営業職はどうしてもお客さんマターで動くことが多いので、家族とのバランス取りが難しいと思いますが、ここは私自身もより良い働き方を模索していきます!


育休の制度をどのように活用すればよいのか、また育休から復帰する際にどんなサポートが必要なのか、君永さんの生の話を聞いて、私も大変参考になりました。君永さんは、フルフレックス・フルリモートというソウルドアウトの制度を上手に活用し、長野県に住んで家族との時間も有意義に使ってくれて嬉しいですね。これからも多くの社員の皆さんが育休を活用できるよう整えていきたいと思います!



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