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クリニックデザイン:アーチ状のR壁の円弧は、なるべく大きく!!


​南青山の東洋医学クリニック+鍼灸院

曲線の事をR(アール)って言います

建築をつくる時は、直線でつくるのは簡単なんですが、曲線にするのが中々難しい。
元々建築の材料って、直線で出来ていてその直線を組みあわせて作っていくのが、一般的な方法です。曲線は直線の材料を細かく曲げて作り出すので、手間もお金もかかってしまう。
逆に言うと、曲線の部分が家の中や外にあると凄く特徴的な建築になります。

アーチの様なR壁の開口部。ちょっと流行りです。このR壁は、曲線の中では比較的作りやすいという事もあり、取り組む住宅会社が増えてきています。ただ、アーチのR壁の使い方。何となくでは無く、もっと上手く効果的につくれば良いのになと思っています。

R壁の開口部は連ねて、奥行きをつくる

1カ所だけR壁にすると、とってつけた様になりがち。全体のテイストから外れた違和感が生まれ勝ちです。そこで、複数個所R壁にして連なりをつくると、統一感が生まれると共に奥行きが感じられ、デザインと家の質感が融合してくれます。

その曲線小さすぎない?

カッコいいとか、美しいプロポーション(造形の大きさ形)があります。建築の場合は、その他の部分全体との比較でこのプロポーションが決まってきます。R(曲線)の円弧を開口部の巾、廊下の巾で決めてしまうと、そのプロポーションが歪になってなんか今一??なんてことも多くなります。
R壁のアーチの曲線はなるべく大きくした方が、実はバランスが良くなります。廊下の巾を広く出来ない場合は、半円では無くて1/4円にして円弧を大きくすると、プロポーションを整えられて中々良くなります。

コロニアル建築のアーチ壁

大きな曲線は、メキシコで見たコロニアル建築や、近代の洋館などでも使っているのを見て、この大らかさが中々気持ち良いなと思っています。R壁は可愛い・カッコイイだけでは無くて、気持ちをつくる・気持ちを変化させる事も出来るのかなと取り組んでみています。

【公式ホームページはこちらから → 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所】

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