ライブハウス、今できること。
東京のライブハウスはいつから再開できるのか?
そして再開する場合のガイドラインはどうなるのか?
ライブハウスを営む私たちは、今後どうなってしまうのでしょうか?
大阪では「着席することでライブハウスの営業を許可」とのニュースがありましたね。
これが大きな反響を呼びました。
その反響はおおよそ3つに分けられます。
1 ライブハウスで座るなんてありえない
2 実は座れたら楽で嬉しいかも
このふたつは明らかにいわゆるライブハウスに行っているお客さん視点です。
そしてもうひとつの意見がこちら。
3 そもそも着席だったぞ!
そうなんです。
ジャズクラブや生演奏を入れているレストランをやっている方々、そしてそこへ通うお客さんからはこういう意見が出る。
つまり、「ライブハウスを一括りにして考えるのはちょっとどうなんだろうね」。
という現象が起きているわけです。
実際、当店もそもそも立ち見のスペースがありません。全部がテーブル席です。
しかも、お席はレストランと同じように予約制もしていたので、予約で席が埋まればソールドアウトの表示を出しておりました。
ライブハウス、イコール立ち見というイメージを植えつけてしまったのはマスコミがライブハウス写真を使うとき、そのイメージ画像がいわゆるモッシュ、ダイブと言ったものを多く使っていたのも大きいかもしれません。
ジャズクラブがマイナーな存在であることも要因なのかもしれません。
で、そういうことを踏まえ、「ライブハウスには様々なタイプがあるということをまずは国にも知ってもらおう」という提案が始まりました。
ロック系のライブハウスはどういうガイドラインが必要か、ジャズ系はどうしたらいいのか?
大きなライブハウスは? 小さなライブバーは?
再開する場合は「このタイプのお店はこういう風にしてくださいね」という指針、これを示してもらってそれぞれが正しい基準の中で再開しようというわけです。
そのために、まず「え? ライブハウスって立ち見じゃないところもあったの?」という認識不足を補うことから動いているというわけです。
もうすぐその指針が出てくるとは思いますが、いずれにせよ、以前と同じような状態での再開はないでしょう。
再開しても、かなり厳しい条件が出てくるのは間違いありません。
というわけで、ライブハウスは生き残り戦略として配信ライブをするところが増えてまいりました。
まさしく当店もです。
無観客の配信ライブについては東京都のホームページで発表され、許可が出ています。
例えば当店では、これから以下の予定があります。
■江藤良人(ds)&岡部洋一(perc) Duo ツイキャスプレミア配信ライブ
2020年6月8日(月) 19時30分から チケット:1500円
ドラムとパーカッションでの無観客の配信ライブです。
https://twitcasting.tv/ogikuborooster/shopcart/7739
■KOTEZ&小野アイカ・ツイキャスプレミア生配信ライブ
ブルースシーンでおなじみの二人による無観客の生配信ライブです。
2020年6月9日(火) 19時30分から チケット:1000円
https://twitcasting.tv/ogikuborooster/shopcart/7807
■Waft:谷平こういち(g) 水野正敏(b) 岡井大二(ds) 音川英二(ts) ツイキャスプレミア配信ライブ
2020年6月12日(金) 19時30分から チケット:2000円
大まじめに進化を続けてきた注目の真剣勝負ジャズロックバンド、Waftの無観客配信ライブです。https://twitcasting.tv/ogikuborooster/shopcart/7531
■FRETLAND:鬼怒無月・有田純弘・竹中俊二 ツイキャスプレミア配信ライブ
2020年6月18日(木) 19時30分から チケット:1500円
ジャンルを超えてお届けする魅惑のアコースティックサウンド。
https://twitcasting.tv/ogikuborooster/shopcart/7837
日本のトップクラスのミュージシャンの名前が並んでおります。
しかし!
このツイキャスプレミア配信というものはなんなのか?
どうやったら見られるのか?
そういう疑問をもたれる方も多いかもしれません。
そこで当店ではこのような解説動画も作ってみました。
本来ならライブは目の前で見ていただきたいところですが、今のところは配信ライブ以外に方法が見つからずです。
ただ、マイナスなイメージばかりではありません。
以前行った配信ライブではこのような意見をいただきました。
・音が素晴らしい
・今はルースターに行きたくても行けないので、配信を見られ幸せです
・私は地方に住んでいます。東京でのライブが見られてよかったです
・海外からでも見ることができました
「配信ライブをするしかないか」でなく、「配信を喜んで見ていただけた」のでした。
というわけで、とにかく今は、安心安全を優先し、やれることをやっていく。
これしかありません。
私的には、ライブを通してお客様と出演者とそして、私たちライブハウスの人間、みんなが「楽しかったです」という時間を作りたい。
そしてそれで生きていきたい。
応援してくださる皆様のお気持ちも大変ありがたく思っております。
なんとかやっていく道を模索して参ります!