「チ。」地球の運動について第7集
今日の一冊!
今、一番新作が待ち遠しい活字本である。漫画といって軽く見てはいけない。中身はとても深く、そして広い。
子供ころから宗教のある家庭で育った。自分自身も今でも宗教の一員であり信仰は持っているので宗教を否定する立場にはいないが、「敬虔な信仰心」というものに対しては若干抵抗を覚えて生きていた。信じる者がないと人は救われないと思う。宗教が人を支えていることは確かだと思う。ただ宗教が熱心な信仰心が、この世にいろんな争いを巻き起こしてきたことは事実だと思っている。僕はずっと同じ宗教を持っている人のグループに入っても、何か違和感というか、打ち解けられないものがある。
この漫画は、僕がずっと話し合いけど言葉に出来ないテーマにど真ん中から取り組んでくれている。
多様性は大切だが異端は問題だ。異端は宗教を混乱させるが、当初は異端と言われた考えが、今では主流になる場合もある。だから多様性は大切である。
敬虔な信徒は尊敬される人材であるが、敬虔と熱心な信仰が行き過ぎると多宗派への攻撃性へ転じてしまうことがある。
多様性と狂気・敬虔と狂気の境界線について子供の時から興味があった。
個人的に、映画・小説・漫画問わず、「痛いシーン」「拷問シーン」が若干苦手なので、そこがちょっと抵抗感じるときはあるが(苦笑)、この漫画は僕が子供のころからの疑問に感じているテーマであり、上手く口に出して人に相談も出来なかったことに関して、ど真ん中の直球で取り組んでくれているのが本当にうれしい。
この新作も、いよいよ次の展開が楽しみで早く読みたいと強く願う展開であった。
僕は漫画も小説も、単行本として読む派である。雑誌連載は次が気になってしまい集中して読めないので、販売されるまで楽しみに我慢することがおおい。
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