地震こわい<マイフィギュアコレクション

数時間前に、関東近辺に大きめの地震が来た。
築年数がなかなかの年代物の物件に住んでいるので、地震の際はけっこう揺れる。
震度3くらいでも、「おおぉ…」と生まれたての子鹿のようなポーズ、あるいは、ギックリ腰をやってまった60代の父のような体勢になりながら、揺れに耐える。

大体、まぁまぁ、なんとかなるだろうよ、さて、これが収まったら風呂にでも入るか、などと、悠長に構えてやり過ごすのだが、さっきのやつは、最初にバンっという音とともに建物自体に大きな衝撃が走った。
びっくりして、反射的に体がびくんとなる。


しかも長い。だんだんだんだん揺れが大きくなっていく。キッチンに吊されたコップとか鏡とかがカタカタ言うので、なんかポルターガイストっぽくないか、とふと思う。もしくは、しゃれこうべが顎をカタカタ震わせているやつが最大級に振動したら、こんな感じだろうか。

本棚に並べた、マイフィギュアコレクションが、バタバタとなぎ倒されてゆく。
嗚呼、あたいのセーラーウラヌスが、ネプチューンが、こうぺんちゃんが、Q-POSKETのアッシュと英二(BANANA FISH)が、その隣にある、クレーンゲームでゲットした、おなかを押すと、きゅうぅぅって甘えたような鳴き声を発する、ピンク(メタリックカラー)と茶色のうんこたちが、とハラハラ見守っていたら、セーラー戦士とこうぺんちゃんだけ倒れた。

やっと揺れが収まって、やれやれと傷だらけのマイスイートたちを文字通り立ち上がらせに行く。
ハルカさんは、いつ見ても可愛い。そして、ミチルさんのいい女ぶりに、20代後半を迎えたあたりでようやく気づいた。

思えば、宝塚とか、なんだか男女の境があやうい感じの人々にどうしようもなく惹かれてしまうのって、このふたりが原点だったことよなぁと、
幼稚園時代にどハマりしたセーラームーンシリーズ(当時はちびウサ推しであった)に思いを馳せ、脳がお花畑に飛びかけて…と話が脱線しかけたが、
最近、関東近辺とやたらで大きめの地震が明らかに多発しているように思う。

さきほどの地震の我が区の震度は3であった。ここ数ヶ月ほどの、コロナ発生と時期がかぶっているようで怖い。
もっと怖いのは、3レベルで、自宅が大きめの地縛霊を除霊した(体感的には、「八雲立つ」でくらきくんが、強大な霊を除霊することで、光の柱が天に向けてドーンと立つようなイメージ)くらいの衝撃に見舞われることである。これ以上、でかい地震が来たら、どうなっちゃうんだ、我が物件。そして、うんことアッシュらはいつまで衝撃に耐えて立っていられるのだ。

懊悩しつつ、机の上に重ねて飾っている、スコティッシュフォールドとティッシュが合体して亀みたいになってる、最強に可愛いハコティッシュフォールドシリーズ3のフィギュア群(ガシャポンが終わっていたので、フリマサイトで手に入れた。造形が神がかっている)&たっちこねこシリーズ(猫なのに二本脚で立っておる。手はマヌルネコのポーズ。ひたすら応援したくなる)に目を向けたら、微動だにしていなかった。


っょい……。


キタンクラブさん、造形美にこだわるだけじゃなくて、たいへん体幹の強いフィギュアをお作りになられてるのですね。このオンボロ物件で、揺れに耐えきれず、涙ながらに膝を折った戦士たちもいるなかで、一番小さく細い足で地震をものともしない、おすまし顔の仔猫の姿を見られるとは思いもしませんでした。

そんな感じで、夜中にひとり暮らしで地震こわいこわいと思っていましたが、勇気が出ました。


ありがとう、キタンクラブ!! ありがとう、ハコティッシュフォールド!!!


個人的には、ほかにはハトカーシリーズが好きです。それと、現在、ふっくら福福ハシビロコウさん&おふとんさんが気になっております。

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