小説「コンビニ人間」を読んで。
どうもこんばんは。
今まで育児とカメラのことばかり書いてきました。
だけどたまには別のことを、ということで今回は小説です。
今回の「丁寧な暮らし」のテーマは読書や執筆、自己分析をメインに置くみたいです。
前回は育児とカメラ、その前は習慣化と趣味
その時のブームが色々あるみたいですね。
その話を書かないからって知識がなくなるわけではなく、自分として学び自体は得ているので、別に僕個人としては悪いことは全くないのですが、まぁnoteとしては一貫性に欠けてしまいますね。申し訳ありません。
そんな反省は置いといて、今回
「コンビニ人間」
を読みました。
芥川賞受賞作品です。今まで多分なんこか芥川賞受賞作品は読んだことあるとはおもうのですが、それはすべて、読みたい本がたまたま芥川賞受賞していたというだけなんです。人生で初めて、能動的に、芥川賞を受賞しているからという理由で、読んだ本になります。
結論としては面白かった。本当に。
芥川賞を受賞しているんだからそりゃそうだろ、と思っていたんですが、本当に面白かった。
面白いという表現は正しいのかどうかはわからない。
ただ、主人公に共感をした部分があるのは確かで、主人公の内面を示す地の文章を読むたびに涙腺がなぜか刺激された。最後まで涙腺が緩み切ることはなかったが、ずっと「くらった」状態だった。
世界はあまりにも理不尽で、自分のこともわからず、他人のこともわからない。それでいていわゆる「普通」となることが大前提だし、その中で「優秀」な人にならないといけない。
職場では出世を望まないといけない。給料を多く稼がなきゃいけない。駒としてではなく、プレイヤーとして人生をあゆまなくてはならない。
それに対し、
周りに迷惑をかけず、時には頼られるぐらいの仕事ができていればいい。給料はそのままでいい。別に人に雇われていたって、コマとして存在したっていい。
そういう思いを感じて僕は生きてきた。
主人公の内面の描写は、僕の気持ちをどこか肯定してくれているような(もちろん、僕の考えなんかより、もっと主人公は無機質で合理的である。)気がした。
味方ができたような気がした。
白羽は自分の中の劣等感をセリフとして代わりに出してくれた。
しょーもない自分を白羽というキャラをやばいやつ認定することで攻撃し、自分の中からあたかもいなくなったように認識することができた。
最後のシーンは鳥肌ものだ。
少年ジャンプのバトルもの、最後に主人公が覚醒するような。そんな爽快感をもってあのシーンを思い浮かべることができたし、思い浮かべさせてもらえた。
読んでいてダレることはない。もっと読んでいたい。そう思えた小説でした。
いろんな小説を読もう。
これはいつか小説を書いて、自分の中の考えを人に読んでほしい僕が、昨日から決めたことです。
小説を書くにしてもいろいろ知らなすぎるのです。
セリフと地の文のバランスや臨場感のあるセリフ回し、文末の使いまわし方など。
サンプルは大いに越したことがない。
なので今後も本を読んでいきます。
いつか、自分も、人を救えるような、少し楽にできるような小説がかけたらと思います。
恥ずかしいので妻にはこの夢は内緒です。
ではまた!
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