【不妊治療体験談#12】第二子不妊治療、黄体機能不全の疑い。なにごとも基礎が大事、というおはなし。
基礎体温が上がらない
「今回は最初から排卵誘発剤を使って、排卵前にエコーで卵の大きさ見ながらタイミングを取ればそのうちできるだろう。」と、安易に考えていたのが昨年9月。早、9ヶ月が過ぎている。第一子は、排卵前に卵の大きさ見ながら主治医の指示に従ってタイミングを取り、人工授精を繰り返していたけれど、自然に妊娠。結局、さいごは基礎体温も排卵検査薬も使わないようになっていた。
これが、異変に気づく遅れにつながった原因。「なにごとも基礎は大事」というのが今日のテーマ。定量データがなければ原因を探ることもできない。排卵と思われる前を狙って通院しても14mm以上育たず、織物の質感から排卵後という誤診もあったりで一向にタイミングが掴めない周期が3ヶ月ほどつづいた。主治医に一回基礎体温つけてみて、といわれやっと真面目につけ始めて、あらびっくり。高温期が来ない。
待てど暮らせど高温期は訪れず、生理前1週間でやっと上がる始末。これはまずいと、さらに正確な定量データを求めて排卵検査薬を導入。はやり反応がなく、やっと20日前後で反応しても高温期は7日〜10日ほどしか続かなかった。
血液検査
黄体機能不全かと思い、血液検査を提案してみたけれど、日によってさまざまだからあまりあてにはならないと主治医にいわれ、代わりに鉄を調べるため血液検査を実施。鉄が足りないと妊娠しづらいことは第一子からわかっていたので貧血レベルを確認するためだった。
もうひとつの懸念として、貯蔵鉄に作用するキレート鉄を5年ほど服用していて、貯蔵鉄の値であるフェリチンの数値も気になっていた。継続しているメガビタミン療法がプラスに働くこともあれば、一部マイナスに働くとのデータもあって、その一つがフェリチン高値といってフェリチンが異常に高くなることもあるそうで。
基準が10~80ng/mlのところ値は250ng/ml。メガビタミンでは100ng/mlを目指しましょう、とのことだが2倍以上あった。第一子のときも同じ程度の数値はあったはずなので、あまり気にはしていないけれど、赤血球は標準ギリギリだったのでキレート鉄と非ヘム鉄を併用することに。
運動で周期改善
体の巡りが滞っているがゆえに、うまくホルモンが分泌されていない、はず。栄養面からのアプローチだけではこれ以上の改善は望めないので、2月から運動も取り入れている。結果、もともとクロミッド(排卵誘発剤)を飲んでも42日かかっていた生理周期は直近2ヶ月では33~34日まで短縮することができ、高温期も十数日まで伸ばすことができた。
▼運動プログラム
朝:出勤前にウォーキング(20分)
昼:仕事の休憩時間に体感筋トレ(6分)
夜:肩甲骨周りと股関節まわりのストレッチ(15分)
肩甲骨周りの背骨にホルモンにかかわる神経が関係している話は整体の先生やネットの情報など複数から耳にしていた。肩甲骨まわりのアプローチに加え、股関節まわりのリンパを流して子宮の血の巡りをよくするという改善プランを立てた。
長年の不調を経験した結論。栄養面だけのアプローチではある一定までは改善するが、それ以上が体感できなかった。筋肉量を増やして基礎代謝を上げる、ウォーキングなどの運動で血液を循環させる。この3つが揃わないと全体的な底上げは図れないと、実感している。
運動を取り入れて3ヶ月、ようやくスタートラインに立つ準備ができつつある。今周期はエコーで大きさを測りつつ、排卵検査薬でおよその排卵日を特定。排卵検査薬が強陽性になってからでは遅いので、織物が出てきた日を境に1日おきにタイミングをとっていれば逃すことはないはず。
胸の内
いつもタイミングをとることが億劫でなんだかんだと「まだ来ない」と、後回しにしてそのうちに強陽性が出てしまい「あぁ、タイミングがあわなかったからまた来月」と、のらりくらり遠回りをしてしまっている。そんなことをしていると、気づけば33歳になっていた。ひとつの分岐点とされる35歳まであと2年。意外と時間がないと思う。けれど、まだ心底第二子がほしいと思えていない自分もいる。
いま息子の成長を一日、一日、噛み締めるように見守って、人生で感じたことのない幸福を日々実感しているからだろうか。子どもがほしい、充実しているからなくてもいい、云々。とかく人は勝手だなぁ、と思う。望まずとも親のエゴから生み落とされる子ども。そりゃ人間、利己的になるわけだ。納得。だからこそ息子には、他人を思いやる大切さを伝えたい。